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auから“1台目”のスマートフォン、Android搭載の「IS03」


 KDDI、沖縄セルラーは、おサイフケータイやワンセグに対応し、“1台目”の携帯電話として利用できる機能を搭載したAndroidスマートフォン「IS03」を発表した。11月下旬以降に発売される。

 「IS03」は、Android 2.1に対応したシャープ製のスマートフォン。国内の一般的な携帯電話で採用されてきた、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信といった機能がスマートフォンでも利用できる。端末に搭載されたAndroid OSは素の状態ではなく、ユーザーインターフェイス(UI)が作り込まれている。これはIS01と同様、スウェーデンのデザインチーム「ocean observations」とともに共同開発したもので、随所にIS01と似た演出が確認できる。

 チップセットは、1GHzのクロック周波数を実現したSnapdragon採用の「QSD8650」を装備し、内蔵メモリの容量は512MBとなる。背面のカバーを外する現われるバッテリーを取り外すと、SIMカードやメモリカードスロットがある。最大32GBのmicroSDHCカードに対応する。端末には2GBのmicroSDカードが試供品として同梱される。

 端末下部には、ストラップホールが用意され、側面部に電源ボタン、シャッターボタン(長押しでカメラ起動に対応)、音量ボタンなどが用意される。もう一方の側面には充電する際などに使うmicroUSB端子が配されている。端末上部には3.5mmステレオイヤホンジャックが用意される。

 背面にはカメラ機能が用意され、レンズ周辺が丸く囲まれ、その中に赤外線通信機能などもある。付近にはフォトライトやおサイフケータイのマークや、「au by KDDI」「with Google」、「CCD 9.6 HD」といったロゴも配されている。

 大きさは約63×121×13.3(最薄部12.6)mmで、重さは約138g。連続通話時間は約230分で、連続待受時間は約200時間。サイズや重量、通話/待受時間はいずれも暫定値となる。ボディカラーはオレンジ、ホワイト、ブラック。

 なお、「IS03」は10月5日より、「CEATEC JAPAN 2010」やKDDIデザイニングスタジオで展示される。


コンビネーション液晶

 ディスプレイはタッチパネル式(マルチタッチ対応)で、約3.5インチ、960×640ドットのNewモバイルASV液晶を搭載する。また、メインディスプレイが消えている状態でも表示可能なメモリ液晶と組み合わされた「コンビネーション液晶」を採用している。側面部に配された電源ボタンを押下することで、メインディスプレイの下部に時計や電池残量、着信通知などが常時表示される。

 なお、サブディスプレイのように使われるメモリ液晶部分もタッチ式となっている。通常表示ではメニューボタンやホームボタン、バックボタン、検索ボタンが表示される。Androidの仕様上、メニューボタンやバックボタンは必須となっており、XperiaやDesireなどではハードウェアボタンが採用されている。今回下部にタッチパネル式のメモリ液晶を採用したことで、より柔軟な表示が可能になっている。

 SHの携帯電話に従来から搭載されている、のぞき込み防止機能「ベールビュー」も利用できる。


オレンジ(正面) オレンジ(背面)

カメラ機能

 カメラ機能は、オートフォーカス付きの約957万画素CCDカメラを搭載し、シャープの画像処理エンジン「ProPix」によって高感度/高精細な画像が得られる。カメラのUIは、シャープがこれまで携帯電話のSHシリーズで培ってきた携帯電話らしいインターフェイスが採用されており、ディスプレイを囲むように機能や設定メニュー配されている。振り向きシャッターや笑顔検出シャッター、被写体を追尾するフォーカス機能など、SHの携帯電話で採用されている機能は確認できなかったが、コンティニュアスAFなどは用意されていた。

 また、撮影した写真を編集してブログなどにアップロードする機能や、名刺リーダー、情報リーダー、テキストリーダーといったカメラを利用した機能も用意されている。


ブラック(正面) ブラック(背面)

通信関連、おサイフケータイ

 通信方式はCDMA 1x EV-DO Rev.A(CDMA 1X WIN)で、IEEE 802 11 b/gの無線LAN機能やBluetooth 2.1+EDR、赤外線通信機能(IrSimple)、GPS、おサイフケータイ、FMトランスミッターなどに対応する。

 「IS03」の上部には、ワンセグ用に伸縮式のアンテナが格納されている。通常のワンセグ視聴のほか、視聴予約や録画にも対応する。

 おサイフケータイの機能は、11月下旬の発売にあわせて「モバイルWAON」(イオン)、「ぐるなびタッチ」(ぐるなび)、ビックカメラやヨドバシカメラのポイントカード機能が用意される。機種変更などでデータを移行させる作業は、通常の携帯電話と同様の仕組みになる予定で、サービス提供する各社に委ねられている。

 また、「モバイルSuica」(JR東日本)や、「Edy」(ビットワレット)、「nanaco」(セブン・カードサービス)、ANAやJAL、マクドナルドの会員証サービスなどは2010年12月以降に対応する予定。機種変更などで「IS03」に切り替えた場合、定期券利用などが想定される「モバイルSuica」の対策が気になるところだ。KDDIでは、10月18日に秋冬商戦向けの新商品発表会を予定しており、同日、何かしらの施策が発表されるものと見られる。

 会場説明員によると、おサイフケータイのアプリはau one MarketやAndroid Marketでダウンロードできるようになる予定。今後、じぶん銀行のアプリなども提供されると見られる。


ホワイト(正面) ホワイト(背面)

メール、アプリ

 メールはIS NETのEメールである「 @ezweb.ne.jp 」が利用できる。Flash Lite 4.0を搭載しており、Flash対応Webサイトも表示可能。デコレーションメールやCメール、au one ナビウォーク、マルチメディアサービス「LISMO!」などにも対応する。

 au one ナビウォークやLISMO!のアプリはUIがIS03向けに一新されたものとなる。「LISMO!」のコンテンツは、従来、auが提供してきたものと同等だが、新たに「ジュークボックス」機能が用意される。LISMO!で音楽を聴きながら、気に入った曲をジュークボックスにドラッグ&ドロップすると、「IS03」のみでプレイリストが作成できる機能となる。

 作成したジュークボックスは、友人やパソコンなどに楽曲リストが送信できる。パソコン側で作成した楽曲リストをスマートフォンに持ち込むのではなく、スマートフォンから各デバイスにデータを渡すことに主軸が置かれている。

 Android端末となるため、Googleのさまざまサービスが利用可能で、auのアプリ配信プラットフォーム「au one Market」もサポートされている。歩数計やブログアップツール、スマートリンク辞書といった、これまで一般的な携帯電話でも搭載されてきた機能も用意されている。

 なお、説明員によると歩数計アプリはシャープの独自アプリで、歩数計データを利用したAndroidアプリなどは現状では開発できないという。ただし、シャープ側で歩数データなどのAPIを公開する方向で検討されているとのこと。

 このほか、「サンシャイン王国」「ソラテナ」といった、KDDIが発表したばかりのアプリケーションなどもサポートしている。


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(津田 啓夢)

2010/10/4 18:50