リクルート、マルチデバイス向けコンテンツ開発で新会社設立


代表取締役社長に就任したMTL局長の木村稔氏

 株式会社リクルートは、デジタルコンテンツ市場への事業展開を目的に、株式会社ニジボックスを11月1日に設立する。携帯電話やスマートフォン、タブレットPCなど端末を問わず、複数のプラットフォームに向けてデジタルコンテンツを提供していく。

 リクルート社内でネットビジネスの実証実験を手がける組織「メディアテクノロジーラボ(MTL)」のデジタルコンテンツ事業を2011年1月1日付けで新会社に移管後、本格的な事業展開を行う。代表取締役社長には、MTL局長の木村稔氏が就任する。資本金は1億円。

 MTLはこれまで、携帯向けサイト、mixiやGREE、モバゲー向けソーシャルアプリ、iPhoneやAndroid向けアプリなどを手がけている。新会社はソーシャルアプリを中心に、1年で約150、3年で約1000のコンテンツを国内外に提供していく。従業員は40~45人になる予定。

 木村社長は新会社について、「全世界のあらゆるプラットフォーム、あらゆるデバイス上でビジネス展開ができるナンバーワンコンテンツカンパニー」を目指すと説明。ユーザーからのアプリ課金を収益源として、5年後には売り上げ100億円を見込む。

 新会社の強みとしては、MTLで培った「プラットフォームを問わない開発力」「安く速く大量に生産できる力」「すべてのサービスで一定以上のクオリティを担保できる力」があるとして、「世界一のコンテンツプロデューサー養成機関」を目指すとも語った。

 「デジタルコンテンツはクリエイティブな面だけでなく、仕事の進め方やビジネス展開の仕組みも重要。デジタルコンテンツの分野では後発になるが、こうした『儲かるコンテンツの方程式』を磨き、世界一プロデューサーが育つ組織を作っていきたい。」

メディアテクノロジーラボが手がけてきたデジタルコンテンツニジボックスの業務内容と強み

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(増田 覚)

2010/10/18 18:15