記事検索

NTT東西、2025年をめどに既存電話網をIP網に移行する展望を公表


 東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は2日、加入電話やISDNなど既存の公衆交換電話網(PSTN)からIP網への移行についての展望を公表した。2020年頃からPSTNのIP網への移行を開始し、PSTN交換機が寿命を迎える2025年頃をめどに移行の完了を想定するとしている。

 総務省の「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース」では、2015年をめどにFTTHなど超高速ブロードバンドの整備率を100%とし、日本のすべての世帯におけるブロードバンドサービス利用の実現を目標とした「光の道」構想の戦略大綱案を8月31日に発表。NTT東西では、コアネットワークをPSTNからIP網に移行するにあたって、現行のIP網では提供していない機能・サービスの扱いなどについての概括的展望を公表した。

 NTT東西では、ブロードバンドサービスの利用可能エリアや普及の拡大に取り組んでおり、PSTN固定電話のユーザー数は毎年1割程度減少しているといった状況を説明。また、PSTN交換機が概ね2025年頃に寿命が到来し、PSTNからIP網への切り替えに必要な期間は5〜6年を想定していることから、2020年頃から順次切り替えを実施。移行にあたっては一部提供を終了するサービスがあることや、法人ユーザーについてはシステム更改などの周期も考慮する必要があることから、十分な周知期間をとったユーザー対応を実施するとしている。

 現在の電話サービスについては、基本的な音声サービスのほか、公衆電話、110番などの緊急通報など、基本的なサービスについてはIP網でも提供を継続していくと説明。一方で、INSネット(ISDN)やビル電話など、利用の減少が見込まれるサービスについては提供を終了する考えだとしている。ISDNについては、「フレッツ光ネクスト」「ひかり電話」などのブロードバンドサービスで代替可能なため、ユーザーの利用機器や情報システムの更改契機を捉えて代替サービスを提案し、円滑な移行をサポートしていくとしている。

 また、現時点では事業者間のIP電話の接続はPSTN経由で実現しているため、IP網同士の直接接続の実現に向けて関係事業者間で意識合わせを行う場を設けることを提案。NTT東西から他事業者への片方向の移行機能しか提供していない固定電話の番号ポータビリティ機能の実現についても、事業者感での話し合いを進めていくとしている。


関連情報

(三柳 英樹)

2010/11/4 12:55