テレビ向けVOD最大のプラットフォームはゲーム機~シード・プランニング調査


 株式会社シード・プランニングは、テレビ向けブロードバンド映像配信(IPTV)ビジネスの市場動向について調査結果を発表した。

 IPTVのうち、ビデオオンデマンド(IP-VOD)サービスの利用者は、2009年度は219万3000人だったが、2010年度は前年比53.2%増の336万人に増加。さらに2015年度は860万人に達し、ブロードバンド加入者の17.4%に増加すると予測している。

 このほか、WiiやPS3、Xbox 360といった家庭用テレビゲーム機を介して提供されるVODサービスについてもとりまとめている。2009年度は186万人だったが、2010年度は前年度比41.4%増の263万人と予測。上記家庭用ゲーム機は3社合計で2010年度末に累計1950万台の普及が見込まれ、テレビ向けVODサービスの最大プラットフォームに成長しているという。さらに、ブロードバンド接続率の向上やコンテンツの拡充などにより利用者が増加するとみており、2015年度には620万人に増加すると予測している。

 なお、家庭用テレビゲーム機向けVODサービスはストリーミングではなくダウンロードレンタルが主体だというが、今回の調査ではVODとして扱っているとしている。

 調査は2010年10月から12月まで、事業者に対する取材や公表されている情報をもとに行った。詳細は「2011年版ブロードバンド映像配信ビジネスの市場動向と将来展望」(9万9750円)として発刊済み。


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(永沢 茂)

2011/1/13 18:48