地震の影響で東京電力のサイト訪問者数が10倍に


 ネットレイティングス株式会社は29日、東北地方太平洋沖地震の影響により、ニュースサイトやライフライン関連サイトの訪問者が大幅に増えていると発表した。

 ニュースサイトではYahoo!天気情報の訪問者が急増し、地震が起きた3月11日を含む地震発生週(3月7日~3月13日)に1202万人が訪問。前週(2月28日~3月6日)の506万人と比較して238%に増加した。

 Yahoo!天気情報に次いで増加率が高かったニュースサイトは日本経済新聞で、地震発生週に404万人が訪問。前週の190万人と比較して212%に増加した。そのほか、ロイターは204%、NHKは174%、47NEWSは164%に増加した。

地震の影響で訪問者数を伸ばしたニュースサイト

 電力や交通機関などのライフライン関連サイトも訪問者を増やしており、東京電力は地震発生週に528万人が訪問し、前週の50万人と比較して1050%に増加した。東京電力のサイトは、停電情報のページがよく見られたことが増加の要因だとしている。

 ライフライン関連サイトではそのほか、地震発生以降に鉄道各社が運休や運転本数の制限を実施したため、運行情報を配信していた東京メトロが593%、JR東日本が252%に、それぞれ訪問者を増やした。

地震の影響で訪問者数を伸ばしたライフライン関連サイト

 ニュースサイトやライフライン関連サイト以外のジャンルでは、NHK総合テレビの地震速報を配信していたUstreamも257%に増加。友人や家族の安否確認、地震情報の収集などの利用が盛んだったというTwitterやFacebook、mixiなどのソーシャルメディアも訪問者を伸ばした。

 また、地震発生週に353万人が訪問したSkypeも114%に増加。その要因としては、地震直後でもつながりやすかったSkypeのアプリをダウンロードする人が増えたためとみている。

地震の影響で訪問者数を伸ばしたその他のサイト

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(増田 覚)

2011/3/29 13:02