迷惑メールは昔ほど迷惑ではない? 独セキュリティ企業Avira調査結果


 迷惑メールは現在でも十分に迷惑な存在だ。しかし、様々な企業や機関の懸命な努力により、エンドユーザーが迷惑に感じる度合いは以前よりは減少しているようだ。これは、ドイツのセキュリティ企業Aviraが2011年3月から4月にかけて行った調査によるものだ。

 調査によると、「あなたは自分のPCやノートPCでアンチスパムを使用していますか」との質問に対し、45%は「はい、非常に満足」、10%は「はい、不満足」、26%は「いいえ、いい商品があれば使用したい」、19%は「いいえ、自分のISPのソリューションを使用」と回答している。

 もう1つの質問は、「毎日どれくらいの迷惑メールを受信しますか」というもので、72%が10通、18%が25通、4%が100通、6%が100通以上と回答した。

 この結果について、AviraのデータセキュリティエキスパートのSorin Mustaca氏は、「いくつかのメジャーなボットネットを除去したことにより、迷惑メールの世界はこの2年間で明らかに変化した」とコメント。7割以上のエンドユーザーが、1日に10通程度の迷惑メールしか受信せず、半数近いユーザーがアンチスパムに満足していることが、エンドユーザーの感情を表しているといえるだろう。

 しかし、Mustaca氏は引き続き注意を喚起し、「それでも私は、迷惑メールをクリックして開くことを決して勧めはしない。なぜなら、その多くは、悪意のあるウェブサイトにリンクされているからだ。メール中のよく知らないリンクから守られていることは、いつでもベストの方法だ」とコメントしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/5/26 11:37