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「Windows Live SkyDrive」がHTML5の新UI〜広告外し使いやすく、より高速に


 米Microsoftは20日、クラウドストレージサービス「Windows Live SkyDrive」の新バージョンを発表した。ユーザーインターフェイス(UI)が新しくなったことでナビゲーションがわかりやすくなり、高速で、かつブラウザーを選ばず、特に写真のストレージと閲覧が大幅に改良されている。すでに提供が開始され始めており、間もなく全ユーザーが利用できるようになる見込みだ。

 注目すべきは、Microsoftがこれまで採用していたSilverlightをやめ、HTML5を全面的に採用したことだ。一例としては、HTML5 Videoタグを利用し、HTML5対応ブラウザーであればプラグインなしにSkyDriveの中から動画を再生できる。アップロード動画の容量は、これまでの50MBから100MBへと制限が緩和された。デモ動画では、Google Chromeを使ってSkyDriveにある動画をHTML5 Videoによって再生する様子が映し出されている。

HTML5 Videoでの動画再生画面

 さらに、Internet Explorer 9(IE9)のハードウェアアクセラレーションを利用し、写真のスライドショー表示を高速化。Microsoftによると、これまで6〜9秒かかっていたような表示が100〜300ミリ秒にまで短縮されたとしている。同社では今後、さまざまな利用シナリオを検討し、さらなる高速化を図っていく考えだ。

 また、Windows 7でIE9を使用している場合、SkyDriveフォルダーをそのままタスクバーにピン留めできるようになった。SkyDriveにはOffice Web Appsが組み込まれているため、簡単なOfficeドキュメントであれば、タスクバーから直接、SkyDriveの中で作成できることになる。

SkyDriveフォルダーのピン留め

 ナビゲーションもわかりやすくなった。注目できるのは、画面右側にドキュメントの情報を表示するスペースが設けられたことだ。ここは以前、スカイスクレーパー広告が表示されていた場所だ。広告を削ってユーザーエクスペリエンスを向上させたいという意欲が感じられる。また、SkyDriveグループと、ユーザードキュメントなどを1つのビューに統合したことで、Windowsユーザーならすぐに理解できるUIになった。そして、これまで混乱を招いていたドキュメントの履歴やソーシャルフィードの表示場所を変更している。

ナビゲーションをわかりやすくした新UI

 フォトアルバムが非常に美しく表示されるようになったのも大きな特徴だ。それぞれの写真は元のアスペクト比のままサムネイルでレイアウト表示されるが、興味深いのは、ブラウザーの表示領域を変更すると、自動的に写真の表示位置がリアルタイムに変わっていき、いつでもすき間なく写真が表示されることだ。新標準規格である「CSS3 Transitions」を使用した。同規格は現在、Internet Explorer 10以上、Firefox 4以上、Google Chrome 10以上でサポートされはじめているという。

フォトアルバムの表示画面

 また、フォトアルバムのスクロールも改善した。スクロールしていくと通常は写真の読み込みで待たされる。しかしこの待ち時間をなくすように工夫され、スクロール位置によって読み込む写真が自動的に選択されるため、すべてが読み込まれるのを待つ必要がなく、体感的に非常に高速に閲覧できる。

 Microsoftによると、今回のリリースは、SkyDrive全体で現在行われている改良のほんの一部であり、今後さらに多くの改良が発表されていく予定だとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/6/21 12:30