ソフトバンクモバイル、下り最大76Mbpsの「AXGP」対応ルーターを2月発売


ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI

 ソフトバンクモバイル株式会社は29日、下り最大76MbpsのモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」を、2012年2月以降に発売すると発表した。

 「ULTRA WiFi 4G SoftBank 101SI」は、ソフトバンクモバイルがMVNOにより「SoftBank 4G」として展開する次世代ネットワークサービスに対応する、セイコーインスツル製のモバイルルーター。2.5GHz帯を使用する高度化XGP方式の「AXGP」に対応し、下り最大76Mbps、上り最大10Mbpsの通信が行える。

 また、ソフトバンクモバイルが展開するW-CDMA方式の「ULTRA SPEED」にも対応し、より広いサービスエリアで下り最大42Mbps、上り最大10Mbpsの通信が行える。

 Wi-Fi機器を最大10台まで同時に接続でき、マルチSSID設定に対応。本体サイズは64×100×16.1mm。重量は約105g。連続通信時間は約5時間。

 「SoftBank 4G」は、ソフトバンクグループのWireless City Planning株式会社が展開するネットワークサービスを、ソフトバンクモバイルがMVNOで提供するサービス。

 Wireless City Planningでは、株式会社ウィルコムが開発を進めていた2.5GHz帯を利用する「XGP」を継承。さらに高度化させた「AXGP」を通信方式として採用し、下り最大110Mbps、上り最大15Mbpsの通信が可能なデータ通信サービスを11月1日から開始する。このサービスをMVNOとして、ソフトバンクモバイルが一般ユーザー向けに提供する。

 Wireless City Planningでは、サービスエリアの展開予定も発表。11月1日時点では東京・大阪・福岡の一部地域。2011年度末には、札幌市、さいたま市、千葉市、東京23区、横浜市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市およびこれらの周辺都市に拡大するとしている。さらに、ウィルコムから継承した15万7000局の基地局設置場所と、ソフトバンクモバイルの鉄塔などを活用し、2012年度末には全国政令指定都市の人口カバー率を99%とするとしている。

 このほか、ソフトバンクモバイルは29日に、4.5インチのHD液晶(720×1280ドット)と1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載し、下り最大21Mbpsの「ULTRA SPEED」に対応するシャープ製「AQUOS PHONE 104SH」など、2011年秋~2012年初旬に発売するAndroid搭載スマートフォン9機種を発表した。


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(三柳 英樹)

2011/9/29 19:29