米Google、Buzzなど5つのプロジェクト閉鎖を発表


 米Googleは14日、より重要なプロジェクトに集中する戦略の一環として、Google Buzzを含めた5つのプロジェクトを閉鎖することを新たに発表した。同社では今年6月以降に、Google Health、PowerMeter、Aardvarkなどさまざまなプロジェクトの閉鎖を発表してきており、10月14日には、予告通りGoogle Labsサイトが閉鎖されている。

 今回閉鎖されるのは、Google Buzz、Code Search、Jaiku、iGoogleのソーシャル機能、Google Searchの大学向け研究プログラムの5つ。いずれも閉鎖期日は2012年1月15日となっている。

 Google Buzzは、Googleが本格的にソーシャルネットワーキングに進出するサービスとして大きな注目を集めた。それだけに、大きな失敗として記憶されることになった。プロダクト担当副社長のBradley Horowitz氏は個人的な考えとして、Google Buzzから学んだことが山ほどあるとしながらも「私たちは、プライバシーは機能ではないことを学びました。それは製品の基盤なのです」とコメント。失敗から得た多くの教訓が、新プロジェクトのGoogle+に活かされていることを強調した。

 またHorowitz氏は、Google BuzzのほとんどのユーザーがすでにGoogle+に移行していることから、Google Buzzの閉鎖は自然な流れだと説明している。現在Google+には4000万以上の利用者がおり、今後Googleは、このプロジェクトに集中することになる。これに伴い、Google Buzz APIも終了となる。Google Buzzへの投稿内容はGoogle Profileから閲覧可能で、さらにGoogle Takeoutでダウンロードすることも可能だ。

 また、Googleのカスタマイズ可能なホームページサービスiGoogleのソーシャル関連機能も終了する。ソーシャル関連機能はGoogle+に注力する。iGoogleで提供を終了する機能はソーシャル関連の機能だけで、iGoogle自体は存続する。

 そのほか、近況アップデートサービスJaiku、ソースコード検索サービスのCode SearchとCode Search API、大学学術研究者向けのGoogle Search研究プログラムであるUniversity Research Programも終了する。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/10/17 08:00