「Adobe Reader for iOS」無料公開、パスワード付きPDFやAirPrintにも対応


Adobe Reader for iOS

 米Adobe Systemsは17日、「Adobe Reader for iOS」をApp Storeにて無料公開した。

 バージョン番号は「10.1」で、日本語、英語を含む16カ国語版がある。iOS 4.2.5以上、iPhone 3GS以降、iPod touch(第3世代/第4世代)、iPadに対応する。Adobe製の純正PDFリーダーアプリとして、閲覧だけでなく、注釈やパスワード、検索、印刷など様々な機能に対応している。

 Adobe Reader for iOSでは、メールクライアントやブラウザーが対応していれば「開く」メニューから、PDFファイルを開くことができる。

 PDFポートフォリオなどにも対応し、「Sticky Notes」などの注釈を読むこともできる。パスワードで保護されたPDFファイルの閲覧が可能で、最高レベルのAES 256暗号にも対応。また、Adobe LiveCycle Rights Managementによって保護されたファイルをサポートしている。

 テキスト検索、ブックマーク、ズーム、サムネイル表示、クリップボードへのコピー、AirPrintによる印刷などにも対応している。

 Adobeはすでに「Adobe Create PDF」というPDF作成アプリをiOS向けに公開している(現在、日本語環境には未対応)。Adobe Reader for iOSの公開で、PDFの作成と閲覧双方に対応したことになる。

 なお、この発表に合わせてAdobeは、Android版「Adobe Reader」の最新バージョンを公開した。バージョン番号もiOS版と同じ「10.1」で、ほぼ同じ機能を搭載している、Androidスマートフォンとタブレット双方に対応している。


関連情報


(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/10/18 11:28