GPSが利かない地下鉄駅構内でトイレまでナビ、ヤフーがスマホ向け試験提供


 ヤフー株式会社と東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は27日、「駅構内地図情報提供サービス」の試験提供を開始した。

 駅構内地図が用意されているのは、東京メトロの銀座駅と表参道駅の2駅のみ。現在、「Y!ロコ 地図」のAndroidアプリ(無料)から利用できる。

 駅構内地図をフロアごとに閲覧したり、現在地からトイレや出口、店舗などへのルートを検索することが可能。車いすで通行可能なバリアフリールートの指定も行える。

 ヤフーによれば、地下駅などGPSの電波が届かない屋内施設ではこれまで、現在位置の情報を取得することが困難だったという。今回の試験では、現在位置に応じたルート検索などが行えるのが特徴で、首都圏の地下駅としては初の試みだとしている。なお、位置情報は無線LANアクセスポイントからの電波に基づいて推定する仕組みだ。

 このほか、駅周辺の半径1km圏内にある施設や店舗を検索したり、ルート案内してくれる機能、Androidアプリ「Y!ロコ 路線」から銀座駅・表参道駅の駅構内地図に遷移できる連携機能もある。

 試験期間は2012年3月31日までで、iOS版、PC版も順次公開する予定。




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(永沢 茂)

2011/10/28 14:55