地下鉄駅構内で現在地確認やルート案内、ヤフーと東京メトロがスマホ向け試験


 ヤフー株式会社と東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は12日、スマートフォン向けに地下鉄の駅構内マップを試験提供すると発表した。対象駅は、東京メトロの銀座駅と表参道駅で、提供期間は10月27日から2012年3月31日まで。まずは試験開始に合わせてAndroid 2.1以上に対応するアプリをAndroid Marketで公開。iOS版、PC版も順次公開する予定だ。

 両社が共同で設計・試作した駅構内マップを、ヤフーの地図/地域情報サービス「Yahoo!ロコ 地図」上で公開する。地上の「地図」「航空写真」に加え、「地下駅構内マップ」に切り替えられる。

 さらに、株式会社日立製作所の技術協力を受けて東京メトロが構築したという位置認識システムにより、地下駅構内にいるユーザーがマップ上に現在エリアを表示可能。駅構内のトイレや店舗など各種施設までのルートも検索できる。バリアフリーのルート検索にも対応する。

 同システムはクウジット株式会社の「PlaceEngine」を使っており、無線LANのアクセスポイントからの電波に基づいて位置を推定する仕組み。両社によると、地下駅などGPSが使えない屋内施設では従来、位置確認などが困難だったという。


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(永沢 茂)

2011/10/12 18:01