イースト、日本語書籍をEPUB3で表現するための指針「JBasic08」公開


 イースト株式会社は24日、EPUB3コンテンツ制作の指針とひな形となる「JBasic」の最新版「08版(JBasic08)」を、EPUB3のポータルサイト「epubcafe」で公開した。

 JBasicは、EPUB3の仕様に沿った日本語出版物を制作するためのマークアップ指針やテンプレート文書、スタイルシートをまとめたもの。現時点で代表的なEPUB描画エンジンのWebKitとAdobe RMSDKで同じような表示結果を得ることを目標としており、今後も新たな描画エンジンが登場することを踏まえて「暫定版」という位置付けになっている。

 最新版のJBasic08では、HTML5の新要素を導入し、マークアップを全面的に見直した。また、規約の推奨度をレベル1、レベル2に分類するなどの変更を行なっている。

 同時に、株式会社NHK出版と一般社団法人日本電子出版協会(JEPA)の協力により、森田六郎著「剣道先生奮闘記」、日本電子出版協会編著「電子出版クロニクル(抜粋)」、夏目漱石著「草枕」のサンプルコンテンツを公開した。

 株式会社フューズネットワークの日本語EPUB編集ツール「FUSEe」では、前版のJBasic07に対応したテンプレートを同梱済みで、JBasic08テンプレートも12月上旬に同梱する。また、JBasic策定に協力する株式会社シナップは、EPUB3縦書き表示に対応したBooks in Browsers方式のEPUBビューアー「BiB.liophile」のαテスト版をウェブサービスとして公開した。


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(三柳 英樹)

2011/11/25 06:00