秋葉原のラジオ会館が“位置ゲー”参入、スマホ向けGPSスタンプラリーアプリ


 株式会社ラジオ会館は18日、スマートフォン向けの位置情報ゲーム「アキバ★ラリー」の提供を開始した。GPS機能を使ったスタンプラリーを東京・秋葉原エリアで展開する。電気店やホビーショップなどのスポットを訪問することでアプリ上でスタンプが集まり、クリアするとアイテムを得られる。アプリおよび基本プレイは無料。

 現在、Android 2.2以上のスマートフォンに対応しており、Android Marketからダウンロードできる。iOS 4.3以上のiPhone/iPod touch/iPadに対応したiOS版は2月に公開予定だ。

「アキバ★ラリー」のイメージキャラクター「木羽りあら」 (C)2012 Radio Kaikan co.,Ltd.

 アプリ上でスタンプラリーの台紙を選んだ後、そこに指定されたスポットを地図で検索。実際にその近くまで行くと、スタンプが押せる仕組み。スタンプラリーをクリアすると、秋葉原にちなんだゲーム内アイテムや描き下ろしイラストがもらえる。

 スタンプラリーは、スポットのジャンル別に「アキバカルチャー」「PC・パーツ・電気」「アニメ・ゲーム・ホビー」などがあり、それぞれ複数のレベルの台紙を用意。各台紙には制限時間や協力プレイの可否などが設定されており、レベルアップすると新しい台紙にチャレンジできるようになる。メイドカフェを巡る「メイド台紙」などもあるようだ。

 ゲーム感覚のポイントカードシステム「AkiCo」も搭載。秋葉原で行われるイベントやセールの情報などを配信し、スタンプラリーと連動して店舗への顧客誘導を狙う。AkiCo提携店舗には「AkiCoカード」が置いてあり、カード裏面に記載されているユニークコードをアプリに入力すると、壁紙にできるレアなイラストなどを入手できるという。

 イラストレーターとしては、唐辛子ひでゆ、バーニア600、芳住和之、ぷちでびる、竹浪秀行、しずまよしのり、五條さやか、タカムラマサヤが参加し、今後も追加予定だとしている。

トップ画面 (C)2012 Radio Kaikan co.,Ltd.台紙画面 (C)2012 Radio Kaikan co.,Ltd.地図画面 (C)2012 Radio Kaikan co.,Ltd.

 ラジオ会館は、秋葉原にある老舗テナントビルで、電気パーツやホビーなどのショップが入居。“ラジ館”の愛称で親しまれているが、今年築50年を迎え、現在は改築工事中だ。株式会社ラジオ会館では、「今回新たなコンテンツの提供を開始することで、長年にわたり秋葉原の顔として存在してきたラジオ会館が、新たな秋葉原の楽しみ方を多くの方へ提案することになれば」とコメントしている。

 株式会社ラジオ会館は18日、同ビルのテナントが中心に出店するオンラインショッピングモール「ラジオ会館オンライン」もオープンさせている。


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(永沢 茂)

2012/1/18 15:16