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ソフトバンク、下り最大110Mbpsの「SoftBank 4G」24日開始


 ソフトバンクモバイルは、下り最大110Mbpsで通信できるデータ通信サービス「SoftBank 4G」を2月24日に開始する。対応機種の第1弾として、下り最大76Mbpsで通信できるモバイルルーター「101SI」が発売される。

AXGP網を利用、都市圏でサービス開始

 「SoftBank 4G」は、同じソフトバンクグループのWireless City Planning(ワイヤレスシティプランニング、WCP)が構築したAXGP方式のネットワークを借り受けて、提供するMVNO型のサービス。もともと、経営破綻した旧ウィルコムが2007年12月にXGP方式による2.5GHz帯の免許を獲得し、サービス開始を予定していたが、その後の経営再建にあたりXGP事業は分離され、WCPに受け継がれた。PHS事業はその後も新生ウィルコムが提供しているが、そのウィルコムはソフトバンクの100%子会社となっている。XGP事業を受け継ぎ、通信方式をAXGP(Advanced XGP、高度化XGP)に変更したWCPには、ソフトバンクやファンドが1/3ずつ出資しており、旧ウィルコムの事業はソフトバンクグループに継承されたことになる。

 AXGPは、旧XGPから発展させ、PHSならではのマイクロセル方式などを取り入れつつ、TD-LTEという技術とも互換性を持たせたという通信方式。WCPでは昨年11月よりサービスを提供しているが、基本的にMVNO向けへの提供しており、多くの一般ユーザーは利用できなかった。今回の「SoftBank 4G」が初めてのAXGPによる一般向け通信サービスとして提供されることになる。

 2011年度末(2012年3月末)でのAXGPサービスエリアは、札幌市、さいたま市、千葉市、東京23区、横浜市、川崎市、名古屋市、大阪市、神戸市、福岡市、北九州市やその周辺都市となっており、2012年度末(2013年3月末)には全国の政令指定都市での人口カバー率が99%になる予定。「SoftBank 4G」では、AXGPエリア以外の場所では、1.5GHz帯で整備した3G(W-CDMA方式、DC-HSDPAおよびHSPA+対応)サービスが利用できる。下り最大42Mbpsとなる3Gエリアでも後述する料金体系が適用される。サービスエリアの詳細はソフトバンクモバイルのWebサイトで確認できる。

101SIは下り最大76Mbps対応

 「SoftBank 4G」の通信速度は下り最大110Mbps、上り最大10Mbpsとなっているが、当初登場する「ULTRA WiFi 101SI」は下り最大76Mbps、上り最大10Mbpsで通信できる。またW-CDMA方式にも対応する。端末価格は、24回払いの割賦で1回1400円で、月月割が1400円となっている。

 大きさは約64×100×16.1mm、重さは約110g。内蔵バッテリーでAXGPであれば最大約3時間、W-CDMAであれば最大3.5時間通信できる。パッケージには外部バッテリーが付属し、利用することで計9時間の通信が可能という。

 同時に10台まで接続でき、マルチSSIDもサポートする。IEEE 802.11b/g/nをサポートし、Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4〜10.7で動作する。

 なお、ソフトバンクでは、下り最大110Mbpsに対応する機種の発売時期は未定としている。

料金体系

 「SoftBank 4G」のサービス開始にあわせ、料金プランも発表されている。まず「4Gデータ通信基本料」が月額525円かかる。その上で、基本的なプランとして提供されるのは、「4Gデータし放題フラット」で、月額5985円となる。つまり、あわせて月額6510円かかることになる。2年契約(自動更新)となっており、更新月以外の解約では、契約解除料9975円がかかる。

 また4月30日までに申し込むと、キャンペーンとして、月額4980円で利用でき、基本料とあわせると月額5505円になる。

 同じくソフトバンクモバイルのスマートフォン、タブレットを利用するユーザーが4月30日までに申し込むと、「スマホセット割」が適用され、スマートフォンやタブレットの利用料とは別に、「SoftBank 4G」を月額3880円で利用できる。こちらでは基本料525円がかからない。

 「スマホセット割」が適用されるのは1回線目のスマートフォンやタブレットが指定のパケット通信料定額サービスを契約している必要がある。iPhoneの場合は「パケットし放題フラット(月額4410円)」、iPadの場合は「(iPad専用)データ定額プラン(月額4410円)」、その他のスマートフォンの場合は「パケットし放題フラット for スマートフォン(月額5460円)」「パケットし放題MAX for スマートフォン」(新規受付終了、月額3985円〜月額5985円)が指定のプランとなる。

 これらのキャンペーン価格の適用期限は設定されていない。

 2012年10月からは通信量に応じた制限が導入され、月間通信量が5GBを超えると、通信速度が上り下り最大128kbpsに制限される。5GBに達した後、2GBごとに2625円を支払うと、通信速度の制限なく利用できる。

 こうした通信量制限は他社でも行われており、類似のものとしてはNTTドコモの「Xi(クロッシィ)」でも導入されている。たとえば「Xi」の2年契約型定額プラン「Xiデータプラン フラット にねん」(月額5985円、4月末までは月額4410円)では2012年10月以降、7GBに達すると通信速度が128kbpsになり、2GBごとに2625円の追加料金を支払うと速度制限はなくなる。「SoftBank 4G」と比べると、通信量の基準で違いがあるほか、キャンペーン価格の適用期間が異なる。

 このほか、これまでの3Gサービスと同じく「SoftBank 4G」では通信量に応じた通信制御も行われる。これまでは前々月の実績などに応じた形だったが、「SoftBank 4G」では直近3日間(当日含まず)のパケット通信量が1GB(839万パケット)を超えた場合、通信速度の制御が適用されることがある。ただし通信は切断されない。ソフトバンクモバイルでは、ニュースサイトなどテキスト中心のサイト(1ページ300KBと想定、1分に1ページ)では10分で3MBになり、動画閲覧(中画質程度)では20分で75MBになるとしている。VoIPや動画・画像の一部、大量のデータ通信や長時間接続の場合は、通信制御が行われることがあるほか、これらのファイルの最適化が行われることがある。


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(関口 聖)

2012/2/20 18:10