「防災速報」Android端末にプッシュ通知、ヤフーが10万人規模でアプリ試験
ヤフー株式会社は、地震や津波、豪雨などに関する速報をAndroid端末にプッシュ通知する「防災速報」のオープンベータテストを開始した。8日、Androidアプリのべータ版をGoogle Play(旧Android Market)で公開した。Android 2.1以上に対応しており、無料でダウンロードできるが、テスト段階であるため先着10万人までとなっている。
防災速報では、自宅や職場などの住所(最大3個所)を設定しておくと、その地域および近隣の都道府県で地震が発生した時や豪雨が予想される時、全国で津波警報・注意報が出された時および解除された時などに情報を受け取ることができる。アプリをインストールすると端末に常駐してサーバーと接続する仕組み。ユーザーが手動で情報を読み込む必要はない。
受け取ることができる情報は「地震情報」「津波予報」「豪雨予報」「電力使用状況」「計画停電」という5種類。それぞれオン/オフを設定できる。
トップ画面 | 設定画面 |
地震情報をオンにする際は、通知を受け取るしきい値として「震度5弱以上」「震度4以上」「震度3以上」から選べる。デフォルトは震度5弱以上。また、震度5弱以上の地震が発生した場合は設定した地域にかかわらず全国の地震情報が通知される。なお、この地震情報は、地震の発生時刻や最大震度およびその地域などを伝えるもので、「緊急地震速報」とは異なる。
同様に豪雨予報では、「20mm/h以上:強い雨(どしゃ降り)」「30mm/h以上:激しい雨(バケツをひっくり返したように降る)」「50mm/h以上:非常に激しい雨(滝のように降る)」「80mm/h以上:猛烈な雨(息苦しくなるような圧迫感がある)」の4段階から選択可能。デフォルトは30mm/h以上だ。
電力使用状況は、設定した地域の電力使用率が97%以上になった時に通知が来る。これら受信した情報は、共有メニューからメールやTwitterを選択することで共有可能だ。今後、気象情報なども順次追加するとしている。
防災速報の通知 | 地震情報の履歴画面 | 地震情報の詳細画面 |
防災速報のiPhone版は、すでに2011年12月より提供を開始していた。今回、Androidにも対応するものだが、新たに専用のプッシュ配信システムを整備しており、当初はオープンベータ版として10万人でテストするかたちだ。ユーザーが10万人に達した時点でアプリの配布を一時停止し、通知速度や負荷状況を確認しながら一般ユーザーへの開放を段階的に行っていくとしている。
関連情報
(永沢 茂)
2012/3/9 06:00
-ページの先頭へ-