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PASMO、ウェブでの履歴照会サービス、再開を断念


 首都圏の鉄道やバスなどで使える交通系ICカード「PASMO」を運営するPASMO協議会と株式会社パスモは18日、同カードの利用履歴をウェブ経由で閲覧できるサービス「マイページ・PASMO履歴紹介サービス」を終了すると発表した。

 同サービスは今年3月、本人認証が甘いとの指摘を受けて一時閉鎖。システムリスク調査を進めるとしていた。

 具体的には、「PASMOカード番号」、カード購入時に登録した「氏名」「生年月日」「電話番号」という4項目を入力することで利用登録できる仕様だったため、これらの要素をそろえられてしまうと、第三者からでも見られる状態だった。

 「新たな本人確認方法を導入したシステムの開発も検討したが、ウェブのみで会員登録が完了し、即座に残額履歴等を閲覧できるというお客様の利便性を維持しつつ、セキュリティレベルを高めるための本人確認方法を導入することは現時点では難しい」と判断した。今後は、駅やバス営業所などで提供している履歴照会サービスを案内していく。

 日常接している知人などであれば、氏名、生年月日、電話番号を知っている可能性も高く、何らかのタイミングでPASMOカード番号を入手できれば、アクセスできることになる。また、最近ではSNSの普及により、インターネット上でプロフィール情報を公開したり、場合によっては番号がわかってしまう自分のPASMOカードの写真をブログに掲載するなど、第三者が4項目の情報をそろえやすい社会環境になっていた。

 この件をめぐっては、決済情報を扱うクレジットカードとは異なり、交通系ICカードでは番号を他人に知られることのリスクが十分に周知されていなかったのではないかとの指摘も上がっていた。


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(永沢 茂)

2012/5/18 19:34