バッファロー、デュアルコアAtom搭載の法人向けNAS「テラステーション5000」
株式会社バッファローは23日、法人向けボックス型NAS「テラステーション5000シリーズ」を発表した。
デュアルコアAtom(1.86GHz)と2GBメモリの搭載により、従来比で約170%の速度向上を果たしたボックス型のNAS。高速なバックアップが行えるUSB 3.0ポートの搭載や、iSCSIターゲットのサポート、IPカメラ(RTSP対応機種)からの録画に対応するなど、機能も充実しており、従来のテラステーションシリーズで培った運用性やデータ保護機能、多機能さを踏襲しつつ、さらに幅広いストレージニーズに応えるという。
また、Amazon S3との連携やActive Directory連携にも対応した。
筐体は2ベイの「TS 5200シリーズ」と4ベイの「TS 5400シリーズ」が用意され、それぞれに1TB/2TB/3TB SATA HDDを搭載する3モデル、計6モデルがラインアップされる。RAIDは「TS 5200シリーズ」が0/1、「TS 5400シリーズ」が0/1/5/6/10に対応する。
価格は「TS 5200シリーズ」の2TB(1TB×2)モデルが8万円(税別)、4TB(2TB×2)モデルが11万円(税別)、6TB(3TB×2)モデルが15万円(税別)。一方、「TS 5400シリーズ」の4TBモデル(1TB×4)が13万円(税別)、8TBモデル(2TB×4)が18万5000円(税別)、12TBモデル(3TB×4)が27万円(税別)。いずれも6月上旬の出荷開始を予定する。
TS 5200シリーズ | TS 5400シリーズ |
●Xeon搭載の「テラステーション7000シリーズ」で、ハイエンド市場に参入
バッファローはまた、2Uサイズの企業向けラック型NAS「テラステーション7000シリーズ」も発表した。インターネットデータセンターなどでの利用を想定したハイエンド製品で、同社がハイエンド向けの製品を提供するのは今回が初めて。価格は70万円(税別)から。
「テラステーション7000シリーズ」は、インターネットデータセンター、および基幹業務システムで利用されるサーバーのバックアップストレージとしての用途を想定したNAS製品。いずれもCPUにXeon E3-1200シリーズを採用したほか、DDR3メモリを最大8GB、Gigabit Ethernetを4ポート、2系統の冗長性を持つリダンダント電源を搭載するなど、エンタープライズクラスでの利用にも耐えられるハイパフォーマンスを実現するという。
価格面では、高価なエンタープライズファイルサーバーをバックアップに用いる場合と比べて、安価に利用可能な点がメリット。さらに、消費電力を約220Wに抑えているので、電力コストの低減も見込めるとした。
また、NASだけでなくiSCSI SANにも対応。クラウドストレージであるAmazon S3との連携機能や、Active Directoryとの連携機能、Webアクセス機能、プリンタサーバー機能なども備えた。
ラインアップには、Xeon E3-1225(3.1GHz/4コア/4スレッド)、4GBメモリ、スタンダードHDD(6Gbps SATA)×12を搭載する下位機の「TS-2RZS12T12D」と、Xeon E3-1275(3.4GHz/4コア/8スレッド)、8GBメモリ、高頻度アクセス・常時稼働用途向けのニアラインHDD(6Gbps SATA)×12を搭載した上位機の「TS-2RZH24T12D」を用意する。RAIDは両製品とも0/1/10/5/51/6/61に対応した。
価格は「TS-2RZS12T12D」が70万円(税別)、「TS-2RZH24T12D」が121万円(税別)で、いずれも受注生産となる。
テラステーション7000シリーズ | ラック収納イメージ |
関連情報
(石井 一志)
2012/5/23 13:46
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