ニンテンドーDSのマジコン販売、不正競争防止法適用で初の逮捕


 愛知県警サイバー犯罪対策課と千種署は30日、任天堂の携帯用ゲーム機「ニンテンドーDS」で海賊版ソフトの起動を可能にする、いわゆる「マジコン」と呼ばれる装置を販売したとして、埼玉県三郷市の自営業男性(39歳)を不正競争防止法違反(技術的制限手段回避装置提供行為)の疑いで逮捕した。一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が30日に発表した。

 男性は、2012年2月14日から3月9日までの間、3回に渡りインターネット販売サイトを通じて3人の顧客に対し、マジコンを7200円で販売した疑いがもたれている。

 2011年6月に改正、12月に施行された不正競争防止法では、DVDビデオからの複製を可能にするリッピングソフトや、ニンテンドーDSで海賊版ソフトを動作させるマジコンなど、技術的制限手段を回避するプログラム・装置を提供することに刑事罰が導入された。警察によると、ニンテンドーDS用マジコンの販売に不正競争防止法を適用しての逮捕は今回が初めて。


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(三柳 英樹)

2012/5/30 18:15