フリービット、AndroidスマホをIPv6対応にするブラウザー「ServersMan TAB」


「ServersMan TAB」によるIPv6サイトのブラウジング画面

 フリービット株式会社は6日、インストールするだけでIPv6サイトの閲覧が可能になるAndroid向けブラウザー「ServersMan TAB」を開発し、6月末~7月上旬に無料で配布を開始すると発表した。

 ServersMan TABは、インストールしてID登録するとブラウザー自体にIPv6アドレスが割り当てられ、IPv6サイトが閲覧できるAndroid向けのウェブブラウザー。独自開発したWebKitベースのブラウザーエンジンで、IPv4とIPv6の両方のサイトの閲覧に対応する。

 IPv4ネットワーク上に仮想IPv6ネットワークを構築する「EmotionLink ActiveNodeテクノロジー」により、ブラウザー自体にIPv6アドレスを割り当てる。IPv6のグローバルアドレスが割り当てられるが、Feel6テクノロジーによりネットワーク自体でセキュリティが設定できる。

 ServersManアーキテクチャーを採用しているため、「ブラウザー to ブラウザー」のようなM2Mでのやりとりにも対応。将来はAPIと開発環境を提供予定で、たとえばServersManを単なるブラウザーとしてだけでなく、ウェブサーバーとして動作させることも可能となる。

 フリービットでは、IPv6への恒久的な対応を促進するため6月6日からスタートした「World IPv6 Launch」に合わせて、ServersMan TABを開発。スマートフォンやタブレットは今後の「ヒト対モノ型インターネット」の中心的端末であると想定され、その中心的なOSの1つはAndroidと想定されることや、その中で最も使われるアプリケーションはウェブであることから、今後のIPv6環境の「ど真ん中」の分野のIPv6化を実現したとしている。


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(三柳 英樹)

2012/6/6 19:34