チャット機能統合の「Thunderbird 15」正式版、FacebookやTwitterなどに対応
Mozillaは28日、メールクライアントソフトの最新バージョン「Thunderbird 15」の正式版を公開した。Windows版、Mac版、Linux版がMozillaのサイトからダウンロードできる。
今回のバージョンでは、Thunderbirdでリアルタイムチャットサービスを利用できる新機能を統合した。Facebook、Google Talk、IRC、Twitter、XMPPネットワークに対応しており、Thunderbird内で受信メールと過去のチャットの会話の両方を簡単に検索できるとしている。
また、同じくMozillaが開発しているウェブブラウザー「Firefox」に実装されているトラッキング拒否機能「Do Not Track」がThunderbirdに実装された。Thunderbirdに搭載しているウェブ検索機能を利用する際のオプションとして、Do Not Trackを設定できる。
「Australis」と呼ぶ新しいテーマデザインを採用し、メニューとツールバーのUIも一新した。Mozillaでは現在、ThunderbirdやFirefoxなどすべてのデスクトップ製品/モバイル製品で共通した外観で統一した使い勝手を得られるようUIの改善を進めているという。
Thunderbird 15ではこのほか、バグやセキュリティの修正も行っている。セキュリティについては、12件の脆弱性を修正。そのうち5件が、脆弱性の重要度が4段階でも最も高い“最高”にレーティングされている脆弱性となっている。
Thunderbirdの法人向け延長サポート版(ESR)も同日、バージョン「10.0.7」としてセキュリティアップデートが公開されており、脆弱性9件(うち5件が“最高”)を修正している。
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(永沢 茂)
2012/8/29 16:21
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