Amazon、「Kindle Paperwhite」「Kindle Fire HD」を発表
米Amazonは現地時間6日、電子書籍リーダーの新モデル「Kindle Paperwhite」と、Androidタブレットの新モデル「Kindle Fire HD」を発表した。6日に予約受け付けを開始し、9月14日以降に順次出荷を開始する。
●フロントライト付き電子ペーパーを搭載する「Kindle Paperwhite」
「Kindle Paperwhite」は、フロントライト付きの6インチ電子ペーパーディスプレイを搭載する電子書籍リーダー。従来モデルに比べてピクセル数が62%増加(212ppi)しており、コントラストも25%向上したことで「本物の紙のように白い」としている。本体の厚さは9.1mm。重量は7.5オンス(約213g)。
Kindle Paperwhiteの価格は、Wi-Fiモデルが119ドル、3Gモデルが179ドル。両モデルとも出荷開始は10月1日。
Kindle Paperwhite | 69ドルのエントリーモデル |
従来のKindleのエントリーモデルについては、新しいフォントを搭載するとともにページ送りを15%高速化し、これまでより10ドル安い69ドルで販売する。出荷開始は9月14日。
●HD液晶搭載の「Kindle Fire HD」、8.9インチと7インチの2モデル、LTE対応も
Kindle Fireの新モデル「Kindle Fire HD」は、HD解像度の液晶ディスプレイを搭載するAndroid端末で、ディスプレイサイズが8.9インチと7インチの2モデルがある。8.9インチモデルの解像度は1920×1200ピクセル(254ppi)。
Kindle Fire HDの8.9インチモデル | Kindle Fire HDの7インチモデル |
高解像度化に合わせて各種スペックも強化し、プロセッサーにはTIのOMAP 4470を搭載。無線LANは2.4GHzに加えて5GHzに対応し、2本のアンテナによるMIMOをサポートすることで高速化した。HD画素のフロントカメラ、HDMI出力、Bluetoothを搭載。内蔵ストレージ容量もコンテンツのHD化に合わせて8GBモデルは用意されず、16GBモデルと32GBモデルがラインナップされる。
機能面では、電子書籍をどこまで読んだかを複数端末間で同期する「Whispersync」をオーディオブックとゲームにも拡張。メール、Facebook、Skypeなどの内蔵アプリも機能を拡張し、子供向けに使用時間制限をかけられる「Kindle FreeTime」を新たに提供する。
Kindle Fire HDの価格は、7インチ(16GB)モデルが199ドル、8.9インチ(16GB)モデルが299ドル。出荷開始は7インチモデルが9月14日、8.9インチモデルが11月20日。
8.9インチモデルには、4G LTE通信に対応する「Kindle Fire HD 4G LTE」が用意される。4G LTE版はストレージ容量が32GBと64GBの2モデルとなり、32GBモデルの価格は499ドル。出荷開始は11月20日。AT&Tの通信プランとして年額49.99ドルの特別プランが用意され、月250MBまでの通信、20GBのクラウドストレージ、10ドル分のAmazon Appstoreクレジットが利用できる。
従来型の7インチ液晶を搭載する「Kindle Fire」については、新しいプロセッサーを搭載し、RAM容量を2倍にした新モデルを発表した。従来機からパフォーマンスが40%向上し、バッテリー持続時間も向上した。価格は159ドルで、9月14日出荷開始。
従来型のKindle Fireはスペックを強化し159ドルに値下げ |
【お詫びと訂正 11:30】
記事初出時、Kindle Fire HDの7インチ(16GB)モデルの価格を119ドルとしていましたが、正しくは199ドルです。お詫びして訂正いたします。
関連情報
(三柳 英樹)
2012/9/7 06:10
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