自転車乗り愛用の地図サービス「ルートラボ」、iPadに対応


 ヤフー株式会社は11日、ルート地図共有サービス「ルートラボ」がiPadに対応したと発表した。iPadのSafariブラウザーからアクセスすることで利用できる。なお、現在はベータ版としての提供。

 ルートラボは、ヤフーが地図関連の実験サービスを公開するサイト「LatLongLab」で提供しているサービスの1つ。サイクリングコースや道案内などのルートを作成して共有でき、特に自転車乗りの間で愛用されていることで知られる。

iPad版ルートラボ(LatLongLab公式ブログより画像転載)

 iPad版では、地図上を指でタップしてルートを作成したり、経由点の×印を指でドラッグしてルートを編集することなどが可能。LatLongLabでは、「指で直接ポイントを指定したり、地図を操作したりできるのは思った以上に快適。操作に慣れれば、PCやMacでのマウスを使った操作よりも圧倒的に簡単にルートを作成できる」としている。

 このほか、地図/航空写真の切り替え、有料道路優先/一般道優先などの切り替え、標高グラフによる距離/標高/平均斜度などの確認などが可能。さらに今後は、地点情報の追加やデータのインポート、ルート保存後の編集機能など、まだ実装していない機能にも随時対応していく予定。

 使用している地図は、マルチ解像度対応の「Yahoo! JavaScriptマップAPI」で、第3世代iPadのRetinaディスプレイでは非常に美しく表示されるという。「Yahoo! Open Local Platform」でも公開されている同APIでは、スマートフォン用地図や画面解像度に合わせて最適な地図が表示される機能が用意されている。

 LatLongLabではこのほか、Microsoft Silverlightのインストール不要で動作するJavaScript版のルートラボを、PC/MacのGoogle Chrome/Safari向けに公開した。現在はベータ版で、ルートを描く機能を提供している。


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(永沢 茂)

2012/9/12 14:38