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Androidアプリのアドウェアが増加、広告表示によりバッテリーの消耗も増加!?


 トレンドマイクロ株式会社が10月1日付の同社公式ブログで、Androidアプリにおけるアドウェアが増加していることを報告している。同社によると、こうしたアプリはユーザーの個人情報を収集するといった不正活動を行う一方で、電力を消費する原因にもなっているという。

 トレンドマイクロが9月に発表したマンスリーレポートによると、同社が8月に検知したモバイルマルウェアの内訳は、「AIRPUSH」ファミリーが最多で15%、次いで「ADWLEADBOLT」の14%、「BOXER」の12%、「FAKE」の10%などだった。このうち1位・2位が「Adware」に分類されるもので、3位・4位は高額料金が発生するサービスを悪用する不正プログラム「Premium Service Abuser」に分類されるもの。5位以下にも、ワースト10位までにAdwareの機能を持つものが計4種、Premium Service Abuserが2種入っている。

 AIRPUSHとADWLEADBOLTはぞれぞれ、広告ネットワークの「AirPush」と「Leadbolt」を使用しているアプリのトレンドマイクロによる検出名だ。

トレンドマイクロが8月に検知したモバイルマルウェアの分類(同社のマンスリーレポート「The Growing Problems of Mobile Adware」より)

 トレンドマイクロによると、アプリ開発者向けに提供されている各社のモバイル広告ネットワークのほとんどは公正なもので、アプリ内に広告を表示する。これに対してAirPushやLeadboltのように、アプリ外にも広告を表示するような広告ネットワークも多いという。Androidの通知バーにアイコンを表示し、ユーザーがその内容を確認しようとすると、ブラウザーを起動して広告主のサイトを表示するよう仕向けるといった具合だ。そして、こうしたふるまいが、ユーザーに不快感を与えたり不便を強いる可能性があると同時に、端末の処理速度を遅くし、バッテリーを消耗させるとしている。

 トレンドマイクロでは、モバイル端末の広告表示が電力消費に与えるインパクトについて調査した、米パデュー大学と米Microsoftの研究結果も紹介している。無料アプリが消費する電力のうち65〜75%は、サードパーティの広告モジュールで消費されてることが判明したのだという。

 また、トレンドマイクロでは、これら不正な広告ネットワークは多くの場合において、ユーザーに説明・明示することなく個人情報を収集する傾向にあることも説明した上で、正規の広告ネットワークとマルウェアをユーザーが区別するのは難しいかもしれないと指摘。Android端末を狙う脅威を避けるために、スマートフォンユーザーに対して以下のような対策を推奨している。


  • セキュリティソフトやサービスを導入し、適切に運用すること
  • Android端末の標準装備のセキュリティ機能を活用すること(「設定」-「現在地情報とセキュリティ」)
  • 「Wi-Fi」の自動接続を無効にすること
  • 公式のAndroidマーケットや信用あるAndroidマーケット以外を利用しないこと
  • アプリをダウンロードする際、デベロッパーを確認し、ユーザのレビューも一読すること
  • ダウンロードするごとに、アクセス許可項目を確認し、許可する前に、そのアプリの機能上必要かどうか、十分に確認すること


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(永沢 茂)

2012/10/3 14:40