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「ソー活が定着」大学生の半数が就職活動にSNS利用、電通PR調べ

 株式会社電通パブリックリレーションズ(電通PR)は5日、就職活動中の大学3年生を対象に実施した「ソーシャルリクルーティング」に関する調査結果を公表した。それによれば、2年連続で約半数の学生が就職活動にSNSを利用しており、いわゆる「ソー活」が定着したことが伺えるという。

 調査は2012年12月28日から2013年1月16日まで、インターネットを使ったアンケートを実施。関東1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)および関西2府2県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住する男女各150人が回答した。

 就職活動にSNSを利用する、いわゆる「ソー活」を行なっていた学生は全体の45.3%。前年の47.3%に続き、2年連続で約半数が実施していた。「SNSが就職活動における1つの手段として定着した」(電通PR)。ソー活のメリット(自由回答)は、1位が「手軽な情報収集」で25件、2位が「就活仲間との交流・コミュニケーションの広がり」で21件だった。

就職活動でSNSを利用している学生の割合と、利用しているSNSの割合

 ソー活を行っている学生を性別に見ると、男性45.3%に対し、女性54.7%と、女性の割合が高かった。ソー活を行う理由では、「少しでも企業の情報が欲しいから」「エントリーシートや面接のヒントを得るため」「使える手段はすべて使いたいから」の項目で女性が男性を大きく上回るなど、ソー活に対する女性の積極的な姿勢が伺えるとしている。

 就職活動に利用するSNSは1位がFacebookで30.3%、2位がTwitterで22.7%だったほか、3位にはLINEが13.0%で初登場。1位と2位は前年順位が逆転した。この要因について電通PRは、FacebookがTwitterの利用者数を上回ったことに加え、学生や企業にとって実名登録であるFacebookの方が、エンゲージメントを高められるメディアであることも理由の1つと見ている。

(増田 覚)