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警視庁、「振り込め詐欺」の新名称を公募、「振り込ませない」手口の増加で

 警視庁は、「振り込め詐欺」にかわる新名称をTwitterおよび郵送で4月10日まで募集する。振り込め詐欺の約7割が現金を手渡しでだまし取る手口となっており、「振り込め詐欺」という名称が犯罪の実態を的確に表現できていないのだという。

 新名称の要件は、1)現金をだまし取る方法が振り込みに限らないことが理解できること、2)被害者を不安にし、パニックに陥らせるものであることが直感的に理解できること、3)高齢者にも理解できる語句を用いること、4)公序良俗に反しない表現であること――の4項目。警視庁では審査の上、優秀作品3点の作者に記念品を贈る。

 「振り込め詐欺」には、「俺だよ、俺……」と息子や孫などを装って高齢者に電話をかけ、交通事故の示談金や借金の返済で入り用になったとの名目で大金をだまし取る「オレオレ詐欺」のほか、「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金等詐欺」といった分類がある。

 警察庁によると、振り込め詐欺の中でも最も多くを占めているのが「オレオレ詐欺」だが、最近は振り込ませる手口に加えて、犯人がキャッシュカードや現金を直接自宅などに取りに来る「振り込ませない」手口が(受取型)が増加しているという。

(永沢 茂)