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「釣りゲーム」訴訟はDeNAの勝訴が確定、最高裁がグリーの上告を棄却

 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)がMobageで提供している「釣りゲータウン2」に対して、グリー株式会社が著作権侵害などで訴えを起こした裁判について、最高裁判所はグリーの上告を棄却する決定を16日付で行った。これにより、DeNA側の主張を認めた二審判決が確定した。

 DeNAがMobageで配信している携帯電話向けの釣りゲーム「釣りゲータウン2」に対しては、グリーが開発・配信している「釣り★スタ」の著作権などを侵害しているとして、グリーが2009年9月に提訴した。

 2012年2月の一審判決(東京地方裁判所)では、DeNAによる著作権侵害があったとするグリーの主張を認め、DeNAに対して損害賠償金2億3460万円の支払いと、釣りゲータウン2の配信差し止めを命じた。

 一方、2012年8月の二審判決(知的財産高等裁判所)では、一審でも争点となったゲーム中の表現は「ありふれた表現である」というDeNAの主張を認め、著作権侵害にはあたらないとする逆転判決となった。今回、最高裁がグリーの上告を棄却したことで、二審判決が確定した。

(三柳 英樹)