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「Firefox 22」正式版公開、WebRTCに標準対応

 Mozillaは25日、ウェブブラウザー「Firefox」の最新版となるバージョン22の正式版を公開した。デスクトップ版(Windows、Mac、Linux)がMozillaのサイトからダウンロードでき、Android版はGoogle Playからダウンロードできる。

 デスクトップ版のFirefox 22では、「WebRTC」のすべての機能が標準で有効化された。WebRTCは、ブラウザー間のリアルタイムコミュニケーションを実現する標準規格の総称で、ビデオ通話やファイル共有のようなアプリケーションでの利用が想定される。

 パフォーマンス面では、「asm.js」を利用したJavaScriptの高速化技術に対応。Canvasが非同期に更新されるようになり、WebGLの描画性能が向上した。

 このほか、アドオンマネージャーにソーシャルサービスの管理機能が追加された。また、HTML5のaudioとvideoで再生速度の変更に対応。Windows版では、画面のスケーリングオプションに従うようになり、高解像度のディスプレイで文字をより大きく描画できるようになった。Mac版では、ドックアプリケーションアイコンにダウンロードの進行状況が表示されるようになった。

 Android版では、小さいタブレットでもタブレット向けユーザーインターフェイスがすべてを利用できるようになった。

 セキュリティ面では、計14件の脆弱性を修正している。脆弱性の重要度は、4段階で最も高い“最高”が4件、2番目に高い“高”が6件、3番目に高い“中”が3件、最も低い“低”が1件。

(三柳 英樹)