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「ことでん」のストリートビュー公開、電鉄社員が撮影機材を背負い徒歩撮影
(2013/7/19 19:41)
グーグル株式会社は19日、瀬戸内海の7島の「ストリートビュー」を公開したと発表した。岡山県の犬島、香川県の粟島、伊吹島、男木島、高見島、豊島を新規に撮影したほか、小豆島では「醤の郷」や坂手港、土庄にある迷路の街を新たに撮影したという。今年6月、フェリーなどで島々を渡りながら約2週間かけて撮影したとしている。
このほか四国で、高松市の高松琴平電気鉄道(ことでん)志度線のストリートビューも公開された。同線は、瀬戸内海を一望できる路線として知られているという。撮影は、バックパック型のストリートビュー撮影機材「トレッカー」を使用。ことでんの社員が電車の運行に気を付けながら線路を歩いて撮影した。
グーグルによると、これらの風景は、NPO法人アーキペラゴが主催する「瀬戸内デジタルアーカイブプロジェクト」の一環として撮影されたもの。グーグルが試験的にトレッカーを貸し出し、アーキペラゴの呼び掛けで集まった島民や、「瀬戸内国際芸術祭」に参加している芸術家、ことでんの社員らがトレッカーを背負って撮影した。
グーグルは19日、「トレッカーパートナープログラム」を日本国内で開始することも発表した。これは、同社のストリートビュー撮影隊ではなく、今回の事例のように外部のパートナーに協力してもらい、おすすめの場所などをストリートビューとして撮影する取り組み。撮影地にゆかりのあるNPOや観光協会などの団体を対象に、トレッカー貸し出しの申し込みを受け付ける。なお、撮影地での撮影の同意を得られることが条件。
グーグルでは、「今後、トレッカーパートナープログラムを通じて、日本国内の魅力的な場所をストリートビューで紹介していきたい」としている。