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「SoftEther VPN 1.0」正式版公開、PacketiX VPN 4.0のフリーウェア版

 SoftEther VPNプロジェクトは25日、VPNソフトウェア「SoftEther VPN 1.0」の正式版を公開した。ソフトイーサ株式会社の商用版製品「PacketiX VPN 4.0」と同等のコードをもとに構築されたフリーウェアで、無償で使用できる。

 SoftEther VPNは、Windows、Mac、Linux、FreeBSD、Solarisの各OSで動作し、簡単にVPN環境を構築できるソフトウェア。リモートアクセスVPNや拠点間接続VPNをイーサネットを仮想化する形(レイヤー2)で構築できるほか、従来のVPNのようなIPルーティング(レイヤー3)ベースでの構築も可能。OpenVPN、L2TP、IPSec、MS-SSTPなどのVPNプロトコルにも対応し、iOSやAndroidなどのモバイル端末や、CiscoなどのルーターからのVPN接続にも対応する。

各種VPNプロトコルに対応し、様々な端末との接続が可能

 SoftEther VPN 1.0は、日本語、英語、中国語の3カ国語版がサイトからダウンロードできる。また、25日には日本語版のサイトも正式にオープンした。

 SoftEther VPNプロジェクトは、ソフトイーサ代表取締役で筑波大学大学院生の登大遊氏らによるプロジェクト。従来、PacketiX VPNのオープンソース版として提供してきた「UT-VPN」の後継となり、SoftEhter VPN 1.0は現在はフリーウェアとして配布しているが、2013年中旬にはUT-VPNと同様にオープンソース化(GPLライセンス)する予定。

SoftEther VPN サーバー管理マネージャの画面

(三柳 英樹)