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産総研、YouTubeとニコ動の60万曲のつながりを可視化する「Songrium」

 独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)は27日、YouTubeとニコニコ動画に投稿された60万曲の音楽コンテンツの関係性を可視化するサービス「Songrium(ソングリウム)」を公開した。利用は無料。

オリジナル楽曲の「惑星ビュー」と「矢印タグ」の表示例

 ウェブマイニング技術により、ニコニコ動画に投稿された歌声合成動画やYouTube上の音楽関連動画を解析。オリジナル楽曲を見つけるとともに、派生関係にある作品を自動的に抽出して登録する。

 自動抽出された楽曲と派生作品の関係は「惑星ビュー」で可視化。惑星ビューは、円の中心にオリジナル楽曲のサムネイル画像を据え、その周りに派生作品の円形図形を配置し、オリジナル楽曲を視聴するだけでは気付きにくい派生作品を発見できるようにした。

 同一作者の次回作やデビュー作など、ウェブマイニング技術で発見できる楽曲の関係については自動的に「矢印タグ」が生成され、楽曲同士の関係性を明示する。ユーザーが自由に矢印タグを付けることも可能。

 このほか、楽曲のサビを見つけて試聴できる「サビ出し機能」、指定した期間に投稿された楽曲を自動連続再生する「バブルプレーヤー」、スマートフォン専用のインターフェイス、動画共有サイト上でSongriumの一部機能が利用できるブラウザー拡張を提供する。

 産総研では今後、楽曲の関係性を発見するウェブマイニング技術や楽曲の中身を自動解析する技術を、商用の音楽配信サービス向けに展開する予定。

(増田 覚)