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大家族も台数無制限で守る、カスペルスキー2014年版は「ファミリー版」投入

1製品でWindows/Mac/Androidどれにでも対応

 株式会社カスペルスキーは、同社のコンシューマー向けセキュリティソフトの最新バージョンとなる「カスペルスキー 2014 マルチプラットフォーム セキュリティ」を11月14日に発売すると発表した。

株式会社カスペルスキーの川合林太郎代表取締役社長(向かって右)

 Windows 8.1/8/7/Vista/XP対応の「カスペルスキー インターネット セキュリティ」、Mac OS X 10.6〜10.8対応の「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」、Android 2.3〜4.3対応の「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」という3種類のソフトが含まれており、これらOSの複数デバイスを持つユーザーが台数無制限でインストールして利用できる。1年間ラインセスの標準価格は、1ユーザー用の「プライベート版」パッケージが7140円、ダウンロード販売が4980円。

 今回の2014年版からは、家族内に限りユーザー数無制限・台数無制限で利用できる「ファミリー版」も投入する。標準価格はパッケージが9324円、ダウンロード販売が7790円。

 カスペルスキーの川合林太郎代表取締役社長は、「ハードウェアを守るというよりは、ユーザーの個人資産・情報を全体的に守っていかなければいけない」という考えのもと、同社では昨年、ユーザーが個人で保有しているデバイスなら台数無制限で利用できるプライベート版ライセンスという方式を導入したと説明。これに対して今年は、社会を構成する最小単位である「家族」にフォーカスした製品としてファミリー版をラインナップしたとしている。同社では「家族を想えばカスペルスキー!」をキャッチフレーズとしたテレビCMも展開。仮に5つ子が生まれて家族が一気に増えても同社製品で全員まとめて守れるという側面でアピールしていく。

 なお、ファミリー版が使える範囲は同一の住居で起居し、生計を同じくする人となっているが、法的な家族に限らず、結婚前のカップルなどでも可能だという。また、購入時のライセンスは10台分となっているが、11台以上で使う場合もサポートセンターに連絡することで追加ライセンスが提供される。ファミリー版は価格面で得なだけでなく、まとめて管理でき、ライセンス更新のタイミングも同じとなるため手間が省けるとしている。

「カ・ス・ペル・スキ〜、カ・ス・ペル・スキ〜、家族が増えて〜もカ・ス・ペル・スキ〜」とたたみかけるようにアピールする45秒間のテレビCM

 製品ラインナップはこのほか、プライベート版/ファミリー版の2年/3年ライセンスや、デバイス台数を3台に設定したものなどもある(一部はダウンロード版のみでの提供)。

 また、Mac版とAndroid版についてはそれぞれ単独OS用の単体製品と、Windows版についてウイルス対策機能のみの単体製品「カスペルスキー アンチウイルス」の最新バージョンも発売する。

人質攻撃の防止機能を搭載、脆弱性対策は「ZETAシールド」で3層化

 Windows版の「カスペルスキー インターネット セキュリティ」の新機能としては、「不正ロック対策」がある。これは、PCのデスクトップ画面をロックして操作できないようにし、保存してあるデータを人質に金銭を要求する“ランサムウェア”の動作を無効化する対抗機能だ。また、ホワイトリストにあるアプリだけ実行を許可する「実行アプリケーションの制限」機能も新たに搭載した。

Windows版の「カスペルスキー インターネット セキュリティ」
「カスペルスキー インターネット セキュリティ」の新機能/機能強化ポイント

 機能を強化した点としては、まず、脆弱性を突く攻撃への対策がある。カスペルスキー製品では従来より、全OS向け製品において脆弱性攻撃への多層防御を取り入れており、脆弱性攻撃を受ける環境を作らないための「脆弱性スキャン」、脆弱性攻撃を実行させないための「脆弱性攻撃ブロック」という2つの層を備えていた。

 加えて2014年版のWindows版では、2層の間に「ZETAシールド」技術によって脆弱性を持ち込ませないための層をに追加し、計3層で防御する。ZETA(Zero-day Exploits & Targeted Attacks)シールドは、ゼロデイ攻撃や標的型攻撃に対応する技術だという。

 このほか、決済を伴うサイトを「保護されたブラウザー」で安全に利用できる「ネット決済保護機能」において、従来からのオンラインバンキングに加え、主要なショッピングサイトにも対応した。通信先が正規サイトかどうか、通信の安全性(SSL証明書)の検証、端末側に脆弱性がないかをチェックし、個人情報や通信データを自動的に保護する。

 なお、対応するオンラインバンキングサイトやショッピングサイトについて具体的な名称は公表していないが、国内のメガバンクや大手都市銀行だけでなく、信用組合のサイトまで広くカバーしているという。ショッピングサイトも含め、今後も対応サイトを増やしていくとしている。

「ネット決済保護機能」

フィッシング対策を強化、Andorid版ではSMSの危険なリンクもブロック

 「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」では、従来製品の機能強化となる。まず、「保護者による管理」(ペアレンタルコントロール)機能を柔軟にカスタマイズできるようにした。インターネット接続時間やダウンロードを許可するファイルの設定、SNS使用の管理など、Mac OS標準搭載のペアレンタルコントロールよりも充実した機能を提供するとしている。

 また、プログラムのパフォーマンスを向上させるとともに、GUIを改良し、Retinaディスプレイにも対応。管理画面もMac OSに合った美しいデザインになったとしている。

Mac版の「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」
「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Mac」の機能強化ポイント

 「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」では、紛失・盗難対策としてウェブから端末を遠隔操作できる機能において、端末のアラームを鳴らして端末の場所を特定できる「遠隔アラーム」を追加した。

 フィッシングサイトなど危険なサイトへのリンクを開く前に検知・ブロックする機能では、新たにSMSメッセージテキスト内のURLの検知にも対応する機能強化を図った。

 なお、従来はスマートフォンとタブレットで別々のプログラムを選択してインストールする必要のあった構成を改善し、プログラムを一本化。あわせてGUIも洗練したという。

Android版の「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」
「カスペルスキー インターネット セキュリティ for Android」の新機能/機能強化ポイント

 このほか、各OS共通の機能強化点として、フィッシング対策エンジンの強化とデータベース拡充によるフィッシング検知力の強化を挙げている。

パッケージの製品ロゴの「カスペルスキー」部分に、初めてカタカタ表記のロゴを採用。公募したデザインの中から、社名の欧文ロゴと統一性をふまえて選んだという

(永沢 茂)