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OS X Mavericksで外付けHDDデータ消失の恐れ

〜WD社製HDDで発覚したが、eSATAやThunderboltにも疑いか

 OS X Mavericksアップグレードで、外付けHDDで複数のデータ消失が報告されている。外付けHDDの全データが消え去り、復元もできないという症状だ。先週から週末にかけて問題が表面化してきた。

 米HDD大手Western Digital社は、OS X Mavericksアップグレードしたことによって同社製外付けHDDでデータ消失が起きていることを認め、OS X Mavericksへのアップグレードを当面中止し、必要な処置を取るよう顧客に呼びかけている。

 11月5日朝の現時点において、原因は究明できていない。加えて、WD社製外付けHDDだけでなく、eSATAまたはThunderbolt周辺機器にも影響している可能性がユーザーから多数報告されている。

 現時点では、OS X Mavericksへのアップグレードは、米Appleからソフトウェアアップデートがリリースされるか、対策が講じられるまで延期した方が良さそうだ。

 Western Digitalサポートフォーラムでは公式見解として以下の通りユーザーに警告している。

 「AppleのOS X Mavericks(10.9)にアップデートする際、Western Digitalと他の外付けHDD製品でデータ損失を経験しているとの報告がある。Western Digitalは、これらの報告を緊急に調査し、WDドライブ・マネージャー、WD Raidマネージャー、WD SmartWareソフトウェアアプリケーションとの関連があるかどうかを調べている。」

 「問題が理解され、原因が特定されるまで、Western Digital社としては、OS X Mavericks(10.9)にアップデートする前に、これらのソフトウェアアプリケーションをシステムからアンインストールするか、アップグレードを延期するよう、強く推奨する。」

 「すでに、Mavericksにアップグレードしている場合、Western Digitalでは、これらのアプリケーションを削除し、コンピューターを再起動するように勧める。この問題を調査する間の予防処置として、Western DigitalはWebサイトからこれらのソフトウェアアプリケーションを削除した。」

 「すでにMavericksにアップグレードしており、外付けハードドライブへのアクセスが困難な場合は、ドライブには何も保存せず、コンピューターからドライブを外し、http://support.wdc.com/country/ でサポートを受けるためにWestern Digitalのカスタマーサービスに連絡してください。」

 また、サポートスタッフは、これらWestern Digital製ソフトの完全なアンインストール方法についてもサポートフォーラムで説明している。

 この問題以外にも、OS X Mavericksが公開されて1週間ほどしてから、米Apple社のサポートフォーラムでさまざまな問題が報告され始めた。問題となっている製品の多くはeSATA ExpressカードやThunderbolt周辺機器であり、これについてはZDNetのコラムニストがブログに経緯をまとめている。

 Western Digital社も同社製品について警告しているが、「Western Digitalと他の外付けHDD製品」と述べることにより、他社製品にも関係する可能性を示唆している。

 こうしたことを考えると、MavericksでのeSATAまたはThunderbolt関連周辺機器の使用は当面中止した方が良さそうだ。

 それでもOS X Mavericksにアップグレードする必要がある場合には、完全なバックアップを取るなど、万が一のデータ消失にいつでも対処できるようにしておく必要があるだろう。

(青木 大我 taiga@scientist.com)