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バッファロー、IPsec対応で2万9800円のVPNルーター「VR-S1000」

 株式会社バッファローは、拠点間接続やモバイル端末からのリモートアクセスに対応するIPsec対応のVPNルーター「VR-S1000」を12月中旬に発売する。希望小売価格は2万9800円(税別)。

VR-S1000

 「VR-S1000」は、IPsec VPNによる拠点間接続VPNや、L2TP/IPsecによるiOS端末やAndroid端末からのリモートアクセスに対応する有線ルーター。PPTPにも対応する。IPsec環境で100Mbpsのスループットを実現。拠点間接続とリモートアクセスの同時利用も可能で、同時に10台(10拠点)までの接続に対応する。

IPsecによる拠点間接続VPNの構築が可能
L2TP/IPsecによるリモートアクセスにも対応

 設定や状態の確認はウェブブラウザーから行うことができ、VPNの設定もウィザード形式のメニューに従っていくことで簡単に行える。一方、ネットワークエンジニアになじみのあるTelnetやコンソールでのコマンド設定にも対応しており、利用者が使いやすい設定方法を選べる。

設定画面トップ
VPN設定もウィザードから行える

 ネットワークインターフェイスはLAN側4ポート、WAN側1ポートで、いずれも1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応。本体サイズは200×34×162mm。本体前面にUSBポートを備え、USBメモリなどへの設定内容のバックアップ・復元機能や、簡易NAS機能が利用できる。

 バッファローでは、SOHOや小規模企業などへのアンケート調査などから、VPN対応ルーターには「簡単にセキュアで高速な拠点間通信を構築したい」「導入しやすい機器価格(2万円台)」「モバイルデバイスで外出先からリモートアクセスが使いたい」「PPTPは低価格なVPN機器がサポートしているが脆弱性が不安」といったニーズがあると説明。「VR-S1000」はこうしたニーズに応える製品として利用が可能で、消費電力も12.5Wと同様の製品に比べて省電力な点もセールスポイントだとした。

簡単設定で拠点間接続とリモートアクセスに対応
IPsec環境で実効スループット100Mbpsを実現
設定をUSBメモリなどにバックアップできる
VPN接続はiOS 7/6、Android 4.2/4.0などで動作検証済み

(三柳 英樹)