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日本発の情報セキュリティ国際会議「CODE BLUE」開催

 情報セキュリティ国際会議「CODE BLUE」が、東京・御茶ノ水の御茶ノ水ソラシティで2月17日〜18日の2日間に渡り開催される。

 「CODE BLUE」は、国内外のセキュリティ専門家が研究発表を行う、日本発信の情報セキュリティ国際会議。第1回の開催となった今回は、国内外から約400人の専門家が参加。基調講演のほか、セキュリティに関する研究発表を一般公募し、審査を通過した講演者による発表が行われる。

(左から)佐々木良一氏、鵜飼裕司氏、ジェフ・モス氏、クリス・イーグル氏、篠田佳奈氏

 開催初日に行われた記者会見で、実行委員長を務める東京電機大学情報セキュリティ研究室教授の佐々木良一氏は、「昨今のサイバー攻撃はさらに厳しさを増している。従来の攻撃が風邪だとすれば、最近の攻撃は新型インフルエンザのようなもの。非常に巧妙かつ悪質になっており、防ぐ側も力を付けていかなければいけない」とコメント。「攻撃側は世界中から攻撃してきており、中には世界トップレベルの攻撃もある。守る側も情報交換できるコミュニティを作って、世界トップレベルの対応をしていくことが必要。CODE BLUEがその1つの場になって、参加した人が力を付けていくことに期待している」と語った。

 応募論文を査読するレビューボードリーダーを務めた株式会社FFRI代表取締役の鵜飼裕司氏は、「CODE BLUEでは、世界トップレベルの人材を日本から輩出することを実現したいと思っている。加えて、セキュリティに携わる人たちの技術を底上げしていき、セキュリティ業界が他の業界からも注目を集めるような業界にしていきたい。サイバーセキュリティを取り巻く問題は国内でも大きな話題となっており、日本でも諸外国のさまざまな基礎技術を利用させてもらっているが、日本からもグローバルに貢献できるような基礎技術の発掘と、それを広めていくために今回のような日本発のグローバルカンファレンスを今後も盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

 基調講演を行ったBlack Hat&DefCon創立者でICANN最高セキュリティ責任者のジェフ・モス氏は、「私は1998年から日本に来ており、当時はSecure Computingという会社でセキュリティのプロとして仕事をしていた。いろいろな企業のネットワークにハッキングをして、そのハッキング対策を講じるために貢献をしていた。それから15年が経ち、日本にもセキュリティのカルチャーが生まれつつあるこというタイミングで、こうして基調講演ができることを嬉しく思う」と語った。

 同じく基調講演を行った、カリフォルニア州モントレーの米海軍大学校でセキュリティに関する上級講師を務めるクリス・イーグル氏は、「セキュリティ専門家という人材を確保することが必要だという点では、米国も日本と同じ課題を抱えている。日本でも今後、セキュリティに関する人材が8万人程度必要だと言われている。専門性を持った人を発掘していくとともに、さらに世界のコミュニティでも貢献していける人材を日本から輸出できるようになることに期待したい」と語った。

 運営事務局を務める株式会社BLUEの篠田佳奈氏は、「アジア圏、非英語圏の優秀なエンジニアの発掘と発表の場を作りたいという思いで、日本発のカンファレンスとしてCODE BLUEを開催した」と説明。日英の同時通訳のほか、韓国からの発表者にも韓国語の通訳を付けるなど、言語バリアを解消したことで多くの発表が集まったとして、「国内やアジアの研究者を隠れた研究者を、今後もさらに海外に紹介していきたい」と語った。

(三柳 英樹)