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OS Xがセキュリティアップデート、MavericksはSSL/TLS接続時の脆弱性を修正

 Appleは25日、Mac用OS「OS X Mavericks」の最新アップデートとなるバージョン「10.9.2」を公開した。セキュリティ修正、FaceTimeオーディオ通話に対応するなどの機能強化・改良、不具合の修正、安定性の向上が行われている。

 セキュリティ修正については、Mac OS Xの前バージョン「Mountain Lion」(10.8.5)、「Lion」および「Lion Server」(10.7.5)向けにも、それぞれ「Security Update 2014-01」が公開された。

 今回のセキュリティ修正では、Finder、QuickTime、Apacheなど29項目/CVE番号ベースで計33件の脆弱性を修正する。

 ただし、OSのバージョンによって修正項目は異なる。最新バージョンのMavericksでは影響を受けないものもあり、Mavericksが対象になっているのは23項目。この中には、SSL/TLS接続時の脆弱性(CVE-2014-1266)も含まれる。

 この脆弱性は、接続認証の検証ステップに不備があり、SSL/TLSで保護された通信であっても、傍受されたり改ざんされる恐れがあるというもの。同じ脆弱性が指摘されていたiOSについては、これを修正した「iOS 7.0.6」「iOS 6.1.6」を21日に公開していた。今回、OS X Mavericksについてもこの脆弱性を修正したかたちだ。

 Appleではこのほか、「Safari 7.0.2」「Safari 6.1.2」におけるWebKitの脆弱性修正も発表した。Mavericks、Mountain Lion、Lion、Lion Serverが対象。

(永沢 茂)