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米Twitterがデータ企業米Gnipを買収〜データ提供サービスの内製化へ

 米Twitterは15日、ソーシャルメディア等のデータを収集して企業などに提供している米Gnipを買収したことを発表した。買収金額等の詳細は明らかにされていない。

 米国コロラド州ボールダーに本社を置くGnipは8年前に設立され、4年前の2010年からTwitterの「Firehose」提供を受けている数少ない企業だ。FirehoseはTwitterの過去から現在に至るリアルタイムデータで、Gnip以外にDatasift社もFirehoseデータの提供を受けている。

 GnipはTwitter以外にもtumblr、foursquare、WordPress、Disqus等からもデータ提供を受けている。

 今回の買収発表で、Twitterはツイートデータの価値について「これらのパブリックツイートは様々な洞察を明らかにすることができる。それゆえに学術機関、ジャーナリスト、マーケティング担当者、ブランド、政治家、開発者は、最近のトレンドを発見し、感情を分析し、ニュース速報を見つけ、顧客と接触するために、定期的に集約されたTwitterデータを使用している」と説明する。

 Gnipもこれらのデータをソーシャルメディアのモニタリング、ビジネス・インテリジェンス、金融、専門的サービス、公共機関、広告技術、地理情報、小売り業界、研究学術用途、などといった分野に生かしており、広告会社、マーケティング担当者、学術界などと取引を持つ。

 Twitterは収益化の効果的な方法を模索している最中であり、それだけにこの買収意義は大きい。

 発表文でTwitterのグローバルビジネス開発&プラットフォーム担当バイスプレジデントであるJana Messerschmidt氏は、今後の見通しについて、「我々は、より洗練されたデータセットとデータの価値を増幅させることを計画しており、より多くの開発者と世界中の大小の企業が、Twitterで共有されているユニークなコンテンツを使用してイノベーションを推進できるようにしたいと思っている。我々はGnipの拡大する顧客ベースに、引き続き我々のデータを利用できるようにしていく。そして、ボールダーに本拠を置くGnipチームの助けを借りながら、Gnipと我々の既存の公開APIを活用してデータプラットフォームをさらに拡張していきたい」とコメントした。

 Twitterの収益構造の変化に加えて、データ提供の重要な中間業者の1つであるGnipをTwitterが内製化したことによって、今後データ提供のあり方、コスト、また他社データ提供に与える影響なども注目されそうだ。

(青木 大我 taiga@scientist.com)