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NTT西、「瀬戸内しまなみ海道」75kmにWi-Fi整備、サイクリストらに無料提供

 西日本電信電話株式会社(NTT西日本)愛媛支店とNTTメディアサプライ株式会社は22日、愛媛県内にキャリアフリーのWi-Fiスポットを整備し、サイクリストらに無料提供すると発表した。

 まずは10月26日までに、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ本四連絡ルート「瀬戸内しまなみ海道」のサイクリングロード(全長75km)において、周辺の休憩ポイントや観光スポット、宿泊施設などを中心に150カ所を整備する。同日開催される「瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会」を見据えたものだ。これに並行して、松山城や道後温泉など、愛媛県内の観光地にも設置していく。

NTT西日本愛媛支店長の大橋大樹氏(いちばん右、4月22日に日本マイクロソフトで行われた「愛媛マルゴト自転車道サービスサイト」の記者会見で)

 外国人観光客向けにはスクラッチカード「えひめFreeWi-Fiカード(仮称)」を配布。記載されたID・パスワードで2週間使い放題となる。今夏より提供予定で、具体的な配布場所は今後調整する。国内の観光客にも、1日最大60分(15分×4回)まで無料で提供する。

 各Wi-Fiスポットでは、インターネット接続サービスに加えて、周辺の旬の情報やクーポンなどの配信も行う。スポットを設置する場所のオーナーにとっても、店舗のホームページを自動表示したり、サイクリストらの集客が見込めるなどメリットがあるという。

 愛媛県では、瀬戸内しまなみ海道をはじめとしたサイクリングロード計26コースを県内全域に整備する事業「愛媛マルゴト自転車道」を推進中。その一環として4月22日には、各コースの地図情報や観光スポット情報などを提供・共有するサイト「愛媛マルゴト自転車道サービスサイト」を日本マイクロソフト株式会社の支援を受けて開設した。同サイトでは、サイクリストが現地の写真などを投稿できるアプリも用意する。

 NTT西日本は、NTTメディアサプライが提供する店舗向けWi-Fi構築サービス「DoSPOT」を活用してサイクリングロード周辺のWi-Fiスポットを整備することで、サイクリストの集客に向けた愛媛県の取り組みに協力する。

記者会見では、来島海峡大橋を望む今治市のサイクリングターミナル「サンライズ糸山」に愛媛県庁および日本マイクロソフトの自転車部がスタンバイ。スマートフォンで写真を撮影し、実際に「愛媛マルゴト自転車道サービスサイト」に投稿するデモも行われた

(永沢 茂)