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宇宙天気の変動に注意、大型の「太陽フレア」が発生、GPSや短波通信に影響

 大規模な「太陽フレア」現象の発生を確認したとして、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が12日夜、宇宙天気の変動に注意するよう呼び掛けた。

 日本時間の11日1時44分、太陽面の中央に位置する黒点群において、最大X線強度が通常の100倍以上に及ぶ大型の太陽フレアが発生。これに伴って地球方向に噴出されたコロナガスが12日遅く~13日にかけて地球に到来することが予測されるとしており、その影響により、地球周辺の宇宙環境や電離圏、地磁気が数日間にわたって大きく乱れる可能性があるという。通信衛星・放送衛星などの人工衛星の障害、GPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害、急激な地磁気変動に伴う送電線への影響などが生じる恐れがあるとしている。

 この黒点群は現在、ほぼ太陽面中央にあるため、今後1週間程度、同規模の太陽フレアの発生などに注意が必要だとしている。

(永沢 茂)