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静岡県の全ローソン、Amazon.co.jp数千万点の商品を「Loppi」から注文可能に

 株式会社ローソンとアマゾンジャパン株式会社(Amazon.co.jp)は4日、ショッピング環境のオフライン/オンライン連携の取り組みを強化すると発表した。ローソン店内に設置しているマルチメディア端末「Loppi」から、Amazon.co.jpの数千万点の取り扱い商品を取り寄せられるようにする。まずは5日9時より静岡県内のローソン全199店舗で実験的に導入し、来年度より全国への展開も検討する。

 「Loppi 取寄せサービス」画面から操作し、Loppi端末に備え付けの受話器でローソンのオペレーターとの通話により注文する仕組み。来店者自身が商品を検索して注文する方法のほか、オペレーターに検索を頼むこともできる。

 さらに、取り扱い商品のカテゴリー別にQRコードを記載したカードを店内に陳列。ここから希望商品のカテゴリーのカードを選んでLoppiにかざすことで、該当カテゴリーを検索しやすくする方法も用意した。QRカードは、ヘアカラー(白髪染め)、シャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔料、紙製品(おむつ)、オーラル(義歯用品)、ペット用品など全18カテゴリー。プリペイドカードを陳列しているような専用什器を導入するほか、日用品については店内のリアル商品の各カテゴリーの陳列棚にもQRカードを設置。店内では扱っていない商品もLoppiで取り寄せられるようにする。

 オペレーターに注文後、Loppiからプリントアウトされる申込券をレジに提示し、代金を支払えば注文が完了。商品は2〜5日後に注文した店舗で受け取れる。PCやスマートフォン、インターネットを使わない層でもAmazon.co.jpの取り扱い商品を購入できるとともに、現金決済が可能になる。また、Loppiの操作もオペレーターとの通話による方式とすることで、端末操作の苦手な高齢者など、新たな顧客層の来店・利用につなげたい考えだ。

 なお、このサービスは、ローソン側がAmazon.co.jpから商品を取り寄せて来店者に販売するかたちとなり、Loppi 取寄せサービスの提供および商品の販売者は株式会社ローソンHMVエンタテインメント。注文の対応時間および商品の受け取り時間は9時から21時まで。

ローソン店舗をEC・通販事業者の「オープンプラットフォーム」に

 ローソンでは、同社店舗を拠点とした注文・受け取り・宅配サービス網を他の企業が活用できるようにする「オープンプラットフォーム」戦略を推進するとしており、Loppi 取寄せサービスよるAmazon.co.jpとの協業は、その第1弾。さらに今後、協業先のEC・通販事業者を拡大するとしており、今年度中に1社、来年度上期に1社との協業を開始予定。また、「ローソンフレッシュ」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」「成城石井」の青果・食品も扱っていく計画だ。

 あわせて、各店舗の小商圏内の顧客宅を訪問して注文をとり、配送する“御用聞き”サービスも拡充。従来は店舗の取り扱い商品のみの対応だったが、来年度からは、EC・通販商品についても御用聞きで対応する。今回、静岡県で試験導入したLoppi端末からの注文サービスのような機能をタブレット端末で店舗外からも利用できるようにし、顧客宅でECサイトを表示しながら注文できるようサポートするとともに、その場で支払いも受け付ける。

 ローソンでは、2013年度に1200億円だったグループのEC取扱高を2017年度に5000億円、同じく2013年度に1日11万件だったEC取扱件数を2017年度に1日45万件に拡大する目標を掲げている。オフライン/オンライン連携のEC施策により、既存ローソン店舗における来店者や売上の増加、取扱手数料拡大も見込んでいる。

(永沢 茂)