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IIJ、コルグ、ソニーら、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの演奏をDSD5.6MHzでライブ配信する公開実験

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)、株式会社コルグ、有限会社サイデラ・パラディソ、ソニー株式会社の4社は、「Direct Streaming Digital(DSD)5.6MHz」のハイレゾ音源による、ライブストリーミング配信の公開実験を実施。音楽イベント「東京・春・音楽性」と、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団協力のもと、4月に実施される演奏会を配信する。

 対象となるのは、「東京・春・音楽祭2015」で行われる「東京春祭マラソン・コンサート vol.5 <<古典派>>~楽都ウィーンの音楽家たち」(4月5日11時~20時)と、ベルリン・フィルハーモニー・ホールで行われる、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏会「ベルリオーズ<<ファウストの劫罰>>」(日本時間4月12日2時~4時40分)。

 DSD5.6MHzは、アナログ音声を忠実に再現したデジタルオーディオフォーマット。CDの128倍のサンプリング周波数で記録するためデータ量は膨大になる。そのため、DSD5.6MHzでのライブストリーミング配信は、技術的に世界でも画期的な試みだという。ユーザーは、実験専用の無料ソフトウェアをインストールし、対応DACを用意することで再生できる。

 今回の実験では、コルグがライブ音源のエンコードを、コルグとソニーでDSD信号処理を行い、IIJがストリーミング用のプラットフォームとネットワークを提供する。また、録音・マスタリングエンジニアのオノセイゲン氏(サイデラ・パラディソ)が全体の監修を行う。

配信概要図

(山川 晶之)