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イー・ガーディアン、ECサービス向け模造品画像検知システム、加工された画像でも対応可能

 イー・ガーディアン株式会社は、特定カテゴリーに特化した人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」の対応分野を拡大。ECモール事業者やECサイト向けサービス事業者、CtoCサービス事業者を対象に「模造品画像検知システム」を開発し、27日よりサービス開始した。

 模造品画像検知システムは、目視で分類した大量の画像・動画データをコアエンジンに学習させた上で、実際の対象画像・動画をシステムに判定させる。正確に判定できるか数値評価を行い、異なる場合は自動学習することで判別能力を向上させたもの。過去に不正利用された画像と完全一致した画像や、元画像から加工された画像まで判別可能で、類似している画像順にピックアップするため、似たような手口の場合でも自動で対応するという。画像1枚あたりの判定時間は0.3秒。

偽造商品画像の特徴を抽出してデータベースに蓄積。類似画像を検知して近い画像を抽出する

 模造品画像検知システムは、ROKA SOLUTIONの第4弾となる。第1弾では「児童ポルノ撲滅フィルタ」を開発し、FC2に画像フィルタリングシステムを提供している。第2弾では「メディア向けコンテンツ連動型広告対策用画像フィルタ」を開発。第3弾では「広告主・代理店向け不適切コンテンツ判定フィルタ(アドベリフィケーション)」を開発している。

 イー・ガーディアンによると、スマートフォン上で取引が完結する画像中心のECアプリの登場により、テキストフィルタリングのみで偽造商品を判定するのが困難なケースが増加しているという。「画像を利用した詐欺行為の簡易化」「テキスト情報に加えて画像情報量の増加」という状況に対応するべく、ROKA SOLUTIONの対応範囲を拡大したという。

(山川 晶之)