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ノートン使用のPCでIEがクラッシュして使えなくなる障害、破損した定義ファイルを配信したのが原因

日本時間の21日夜遅く、米Symantecの発表が公式ブログで掲載された

 「ノートン インターネットセキュリティ」「Symantec Endpoint Protection」など、Symantec製のセキュリティ製品を使用しているPCにおいて、ウェブブラウザー「Internet Explorer(IE)」がクラッシュして使えなくなるという障害が一時発生した。Symantec製品のアップデートで、破損した定義ファイルが配信されてしまったのが原因だという。すでに定義ファイルの問題は修正されている。

 日本時間の21日午後に入り、Symantec製品のアップデート後にIEが使用できなくなったとのツイートが多数投稿されるようになった。また、富士通FMVサポート窓口のTwitterアカウントでも、この問題で多くの問い合わせを受けていることを明らかにし、Symantec製品の更新が再配信されるまで待つよう呼び掛ける事態にも。その後、Symantecが定義ファイルを配信し直したことで、同日夕方すぎから復旧報告のツイートも見かけるようになり、事態は収束に向かったようだが、一時、週末のインターネットユーザーに大きな影響を与えた。

 米Symantecの公式ブログによると、影響があったことが確認されたのは、以下の製品をインストールしていたPCで、IEの32ビット版を使用する場合。IPS(侵入防止システム)の定義パッケージ「20150220.001」を適用後に障害が発生したという。

  • Symantec Endpoint Protection 12.1
  • ノートン セキュリティ
  • ノートン セキュリティ with バックアップ
  • ノートン 360
  • ノートン インターネットセキュリティ

 Symantecでは、同じ定義パッケージのスナップショットを作成し直し、「20150221.001」としてLiveUpdateで配信した。ノートンやSymantec Endpoint Protectionでは4時間おきに定義パッケージが自動的に適用されるが、それを待たずに手動で適用することも可能だとしている。

【記事更新 2015/2/23 12:00】
 Symantec公式ブログの日本語訳が公開されたことを受け、一部表現をそれに基づくかたちに修正しました。

(永沢 茂)