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「iOS 8.2」公開、SSL/TLSの「FREAK」問題を修正、OS XとApple TVもアップデート

 米Appleは9日、iOSの最新版となるiOS 8.2を公開した。

 iOS 8.2では、4月24日に発売されるウェアラブルデバイス「Apple Watch」をサポート。新しく搭載される「Apple Watch App」により、iPhoneとのペアリングと同期、設定のカスタマイズを行える。

 「ヘルスケアApp」の機能改善も行っており、距離や体温、身長、体重、血糖値の単位を選択できる機能の追加や、大量のデータを処理する際の安定性の向上、他社製アプリでのワークアウトセッションを追加して視覚化できる機能などを追加した。

 このほか、メールアプリやミュージックアプリなどの安定性向上、マップアプリで一部のよく使う場所へのナビゲーションができない問題などの修正を行った。

 セキュリティ面では、SSL/TLSで暗号強度の低い輸出グレードのRSA鍵を受け入れてしまう「FREAK」と呼ばれる問題への対応など、計6件の脆弱性を修正している。

 OS Xについても、セキュリティ修正となる「Security Update 2015-002」を公開。FREAK問題の修正など、計5件の脆弱性を修正している。対応OSは、OS X Yosemite(10.10.2)、OS X Mavericks(10.9.5)、OS X Mountain Lion(10.8.5)。

 Apple TVについても、ソフトウェアのアップデートとなる「Apple TV 7.1」を公開。FREAK問題の修正など、計3件の脆弱性を修正している。対応機種は第3世代のApple TV。

(三柳 英樹)