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JAXA、30mメッシュの全世界標高データを無償公開、「だいち」観測画像から整備

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、全世界の陸地の起伏を30mメッシュで表現できる標高データセットを無償公開すると発表した。

 陸域観測技術衛星「だいち(ALOS)」の光学センサー「PRISM(パンクロマチック立体視センサー)」で観測した約300万枚の画像を用いて整備したもの。全世界規模で整備される標高データセットとしては現時点で世界最高精度の「全世界デジタル3D地形データ」の5mメッシュ版標高データセットをベースに、今回、30mメッシュ版を作成した。30mメッシュ版の標高データセットとして世界最高水準の高さ精度だという。

公開する30mメッシュ版の標高データの例
参考:同じエリアの「だいち」衛星写真

 まずは日本を含む東アジア、東南アジアのデータから公開し、順次、全世界の陸地(緯度82度以内)に拡大する。河川流出解析やハザードマップの基盤情報、津波危険度シミュレーション、地形判読・解析、3D模型など、科学研究や教育、地理空間情報を活用した民間サービスなどでの利用が期待されるとしている。

30mメッシュ版の標高データセットの当初公開範囲(黄色の枠内)

(永沢 茂)