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カスペルスキー、小・中学校教員向けの「情報モラル診断サービス」無償提供

 株式会社カスペルスキーは19日、小・中学校教員向けのウェブサービスとして「情報モラル診断サービス」の無償提供を開始した。児童・生徒のネット利用状況・知識を診断した上で、実情に沿った効果的な指導が行えるよう支援するもの。国立大学法人静岡大学と共同開発した。

「情報モラル診断サービス」の質問画面

 児童・生徒は「使用状況」「モラル」「セキュリティ」「法」の4ジャンルからランダムに出題される25問に回答し、80点以上が合格。「マイページ」で結果と解説、診断履歴を確認できる。

 教員は、「教師専用ページ」で問題・解説、診断結果の分布図、クラス別全国対比のグラフなどを参照できる。例えば分布図にプロットされたゾーンによって、注意が必要な児童・生徒(インターネットの利用時間が長く、知識が少ない)や安心な児童・生徒(インターネットの利用時間が短く、知識が多い)が分かるといった具合だ。

「教師専用ページ」トップ画面
診断結果をもとに児童・生徒を個別にプロットした分布図。左下のゾーンはインターネットの利用時間が長く、知識が少ない(注意が必要な児童・生徒)、右上のゾーンはインターネットの利用時間が短く、知識が多い(安心な児童・生徒)だという
ネットの利用状況に関する設問について、全国平均(内閣府「青少年のインターネット利用環境実態調査」データ)と比較が可能

 情報モラル診断サービスの2015年度版の無償提供期間は、2016年3月31日まで。同サービスの公式サイトより申し込みを受けている。学校単位での申し込みとなる(1校につき1アカウント)。

(永沢 茂)