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ネットリテラシーの可視化テスト、小学生でも正答率75.4%、20歳代は95.5%

 安心ネットづくり促進協議会は31日、「2013年度 青少年と保護者におけるインターネット・リテラシー調査」の最終報告書を公表した。

 「ILAS(Internet Literacy Assessment indicator for Students:青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標)」の取り組みにより総務省が定義した7項目のリテラシー分類をもとに、青少年および保護者を対象に短時間で実施できるテストと解説集を開発。全国の小・中・高校生1434人、保護者2027人を対象に調査したもの。

 これによると、リテラシーテストの正答率は、小学生が75.4%、中学生が77.3%、高校生が83.1%で、年齢が上がるつれて正答率も上がった。

 一方、保護者では、20歳代が95.5%、30歳代が91.9%、40歳代が91.5%、50歳代が90.8%、60歳以上が89.1%だった。青少年よりも正答率が高いが、年代が上がるにつれて正答率は下がる傾向となった。

年代別の正答率(「2013年度 青少年と保護者におけるインターネット・リテラシー調査」サマリー版より)
リテラシー能力分類別の正答率(「2013年度 青少年と保護者におけるインターネット・リテラシー調査」サマリー版より)

 安心ネットづくり促進協議会では、「青少年においては、世代ごとに一定の情報教育を受けているが、インターネットに関する知識や心得の習得よりも利用が先行し、結果として、『利用の習熟』が必ずしも『リテラシーが高い』状況になっているとは言えない」と指摘。一方、保護者では「当然ながら青少年よりも知識や心得を持っているものの、サービスの理解と実際の利用が不足していると考えられる」とし、「世代にかかわらず生活において必要不可欠であるインターネットのベーシックな知識の獲得が求められる」としている。

(永沢 茂)