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ZMP、自動運転ロボットカー受注開始、NVIDIAとの協業でディープラーニングを用いた画像認識システムの開発も

 株式会社ZMPは25日、名古屋大学の自動運転システム用オープンソースソフトウェア「Autoware」を搭載したロボットカーの受注を開始した。自動運転技術開発者向けに販売する。基本パッケージが1780万円(税別)から。

「ZMP RoboCar HV」

 市販ハイブリッド車をベースにしたZMPの自動運転技術開発プラットフォーム「RoboCar PHV/HV」に、レーザーレーダー、ステレオカメラなどの環境センサーを搭載し、Autowareを組み込むことで、自車位置や周囲物体を認識しながら、カーナビから与えられたルートを自律走行できる。

 Autowareは、LinuxとROS(Robot Operating System)をベースとした自動運転システム用オープンソースソフトウェアで、名古屋大学が中心となって開発した。3次元自己位置推定のほか、3次元地図生成、経路生成、時速0〜60kmでの経路追従、交差点右左折/一旦停止、自動停止、自動駐車機能を搭載する。車両、歩行者、標識、路上サイン、信号などのほか、レーンも認識でき、レーンチェンジも可能。

「Autoware」によるセンシングの様子

 RoboCar PHV/HVは、速度、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトポジションといったCAN(Controller Area Network)情報の習得が可能で、ステアリング、アクセル、ブレーキを制御できる。また、ZMP独自のコントローラーによりユーザープログラムが実行可能。自動制御モードとマニュアルモードの切り替えもできる。

 価格は、RoboCar HVをベースに、3次元LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、前方カメラ、大容量バッテリーシステム、制御用PC、Autoware導入設定サービスを含めた「RoboCar HV Autoware基本パッケージ」が1780万円(税別)。ZMPでは、センサーの選定、車両への搭載、Autowareのインストールと設定・調整を行い、テストコースでの走行テストを行った上で、自動運転システム実験車両として納品する。カスタマイズも可能なほか、技術サポートサービスの提供、ユーザーの自動運転技術の研究開発を支援するとしている。

NVIDIAと協業、ディープラーニングを応用した画像認識システムを開発

 また、ZMPは同日、エヌビディア合同会社(NVIDIA)と自動運転技術開発における協業を開始したと発表した。

 ディープラーニングを応用した画像認識システムの開発を行い、NVIDIAの自動操縦車載コンピューター「NVIDIA DRIVE PX」向けソフトウェアの販売を目指すとしている。また、DRIVE PXをRoboCarシリーズに搭載し、自動運転技術開発者向けに販売する。

 DRIVE PXは、NVIDIAの「Tegra X1」プロセッサをベースとしたプラットフォーム。2つのTegra X1プロセッサに、10GBのDRAMメモリを搭載し、サラウンドコンピュータービジョン技術、ディープラーニングトレーニング、OTAアップデートを一体化している。NVIDIAでは、同プラットフォームにより、高機能運転支援システム(ADAS)を可能にするとしている。

(山川 晶之)