ニュース

Google マップに熊本県内の「スーパー営業情報」「炊き出し&支援物資集積地点」「給水所」集約、避難所の状況・ニーズを共有、学生らのコミュニティが運営

 熊本県内の「スーパー営業情報」「炊き出し&支援物資集積地点」「給水所」などの情報が「Google マップ」上にまとめられている。災害情報の集約サイト「Google クライシスレスポンス」(g.co/saigai)にある「災害情報マップ」から閲覧できる。

 グーグル株式会社が17日、「熊本地震リソースマップ」として掲載開始した。災害情報マップの「レイヤ」メニューで「熊本地震リソースマップ」にチェックを入れ、「スーパー営業情報」「炊き出し&支援物資集積地点」「給水所」などの項目を選択することで、マップ上の該当する場所にピンが表示される。

 ピンは、例えば「スーパー営業情報」ならば、「営業している」「営業していない」「変速営業」の3種類に色分けして表示。ピンをタップ/クリックすることで、店舗名を確認できる。

 これらの情報は、東日本大震災の復興支援に携わった経験もあるという九州大学の学生らが立ち上げた「Youth Action for Kumamoto~熊本大分支援コミュニティ~」がまとめたもの。Youth Action for Kumamotoでは、行政のウェブサイトの情報、新聞社の記事、テレビのニュース映像などから避難所の場所などを特定し、それらの場所をGoogle マップのマイマップ機能でプロット。足りない物資や困っていることなど、現地やSNSからの情報などを共有できるようにしている。

 現在、「避難所」「給水ポイント」「炊き出し&支援物資」「営業中のスーパー&飲食店」「営業中の薬局&ホームセンター」「診療可能な医療情報」「生活用水(飲用ではないもの含む)」「入浴可能な銭湯・温泉」「ガソリンスタンド」「スマホ&携帯充電ポイント」「熊本県・大分県の透析施設」「災害トイレ」「ボランティアセンター」「ボランティア向け滞在施設」の各マップのほか、「被災者向け一時避難受け入れ施設と住宅情報」「医療相談窓口」のリストの整備を進めている。

 また、FacebookグループやTwitterアカウント「201604九州地震インフォ」でも情報を共有している。

【記事更新 2016/4/30 0:00】
 Youth Action for Kumamotoが整備しているマップのリストおよびQRコード画像を更新しました。

(永沢 茂)