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九州大、全学生・教職員に電子教科書導入、利用ログによる教育ビッグデータ活用も

 京セラ丸善システムインテグレーション株式会社は16日、電子書籍ソリューション「BookLooper 電子教科書」を利用した電子テキストの配信と利用が、九州大学の学部・大学院含む全学生と教職員合わせて約2万7000人を対象に、2016年4月から開始されたことを発表した。

 シラバスなどの学務情報やeラーニングシステムの利用ログを使った教育ビッグデータの利活用については、2016年2月からすでに運用が開始されていた。

 BookLooperは、教育機関や企業向けに電子教科書、講義資料の配信が行える電子書籍ソリューション。ウェブブラウザーで閲覧でき、PCやタブレット、スマートフォンでの利用が可能。

 BookLooperの運用開始により、利用状況のリアルタイム分析やテキストのレコメンド機能を運用することで、分析結果から学生の学修状況を把握し、臨機応変に授業内容を改善することが可能になるという。今後は、異なる講義間でのテキスト活用につなげたいとしている。

 九州大学では2013年4月から学生全員にPCを必携としたほか、2014年10月からは一部学生を対象に、BookLooperによる講義資料の配信を開始。また、2016年2月には国内の大学では初めて、ビッグデータで教育・学修の向上を目指す「ラーニングアナリティクスセンター」を開設していた。

(岩崎 宰守)